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「だんだん自分たちへの期待が高まってるよ」、北米王者Soniqsのsuprはさらなる成長を見せる

2021年の北米ベストチームとなったSoniqs、世界でも結果を残せるだろうか?

Image via Ubisoft

リージョン内でのSoniqsの実力は、まったく予想外のものだった。

チームは2020年のロースターを整理し、Seth “supr” Hoffmanだけを残した。そして有望とはいえ実績がまるでない、元eUnitedのコア選手たちをピックした。チームとしての最初のステージでは、目も眩む勢いで北米リーグの2位についた。延期されていたSI 2021があったためにメジャーで戦うことはなかったので、彼らはステージ2が始まるのを座して待っていた。ステージ2ではやや低調だったものの、それでもしっかり3位で終了。ステージ3も同様に3位で終わらせていた。

しかし、彼らは北米リーグファイナルをものにした。Oxygen Esportsにたった1マップ取られただけで、Soniqsはリージョンチャンピオンに輝いた。さらに、彼らは2021年内全体を通して「ベスト4」で終わらせた唯一のチームで、実質的に今年開催されたすべてのメジャーに出場していたことになる。

世界大会では、今のところ明らかに問題がある。

Soniqsはグループステージで2度とも玉砕した。メキシコメジャーでは、Team oNe相手にオーバータイムでどうにか1マップ取れただけで、グループの最下位で終わっていた。スウェーデンメジャーでは立ち上がりに失敗し、やはりどうにか1マップを取れただけだった。この時の1勝も、レギュレーションに助けられたオーバータイムによるもので、順位はJeremy "HysteRiX" Tanが不在のInvictus Gamingのほんの一つ上。やはりグループステージで敗退してしまう。

Soniqsは出てくるのが早すぎて、世界で競い合うにはまだまったく準備ができていなかった、という意見がある。彼らに必要なのは馴染むための時間、つまり比較的若手のチームのコアをまずまずの水準に至らせる時間だ。その他にも、北米勢がオフラインのBO3で勝てるかどうかを懸念する声もある。世界大会のグループステージで、まだ2回以上マップを取れていないチームにそれができるのだろうか。つまりチームとリージョンの両方に疑問が残る。

suprはSoniqsがメキシコで世界大会に初挑戦したときのことを、「目からうろこが落ちた」と表現している。

「必ずしも、他のリージョンのプレイスタイルの話に限ったことじゃないんだ。もちろんスタイルは違うわけだし。あそこ(メキシコ)に行って、同じグループにCYCLOPSがいたんだけど、ああいうトーナメントでそこにいる選手たちを見たとき、『なんて上手いんだ』って目からうろこが落ちたんだ」とsuprは語る。

メキシコメジャーでは、Soniqsの目指すべき場所がいかに遠いかがはっきりした。スウェーデンメジャーでは、記録は実質同じだったが、それでも少しは近づけたような気がした。BDSとの再戦でオーバータイムに持ち込めたからだ。その前にはNiPに、結果的には7-5で敗れはしたが5-4と詰めていた。これらは蹄鉄投げ遊びに勝ったという程度の話だが(*)、進歩は進歩だ。敗北から学ぶことができるなら、なおさら進歩している。スウェーデンメジャーでの教訓が直に役立ち、その後のSoniqsの北米ファイナルでのパフォーマンスにつながったとsuprは言う。「だんだん自分たち自身への期待度が高まってるよ」。

suprはまた、自分のリージョンにも大きな期待を寄せている。彼は、北米チームがインビテーショナルまでに問題を解決し、マッププールを拡げるための努力をすると考えている。現時点で、約2ヵ月のカウントダウンと、昨年に開催された3つの世界大会での積み重ねを踏まえると、北米のパフォーマンスに対する言い訳の余地はなくなりつつある。

Soniqsのファンたちを悩ませているのは、suprが今大会の終了後に引退するかもしれないという点だ。彼もそろそろいい歳(30代)で、引退については考えたこともあったと認めている。「一年(2021年)が始まったときは、今年の終わりで引退するつもりでいたんだ。結果に関係なく」とsuprは語る。しかし彼は再びIGLの役目を果たすことができ、チームメイトたちが、彼のこのゲームへの愛を蘇らせてくれたことを認めている。「…プロeスポーツっていうのは、俺の人生の大部分を占めてきた。今いるやつらの誰よりも長くいるんだ…。引退をにおわせたのは確かに本当だ。そういうつもりでいた。でも今のところは、来年もまたプレイしたい方に気持ちが傾いてるって言えるよ」。

suprはまた、もし自分で決められるなら、2022年もSoniqsのロースターは変更しないと述べている。 北米でもっとも成績の安定していたチームは、次の1年もまったく同じメンバーとなりそうだ。

リージョン内で安定した成績を残すためのモデルを持つSoniqsは、シックスインビテーショナルでグループステージ突破を目指す。リージョン内での試合と同様の安定度を保つことが出来れば、来年も世界の競技シーンでその姿を見ることができるだろう。 

(訳注*:原文 "Close only counts in horseshoes and hand grenades"は「あと少しで成功できた、というのは成功したわけではないから意味がない」という諺)