Japan Championship 2020: トーナメントの現在までの模様

All News

日本初となる公式全国トーナメントもいよいよ終盤を迎えた。これまでどんなチームが消え去り、いかにして勝ち上がってきたか、そしてこの先の展開について見ていこう。

This article is translated. You can find the original here: Japan Championship 2020: The Tournament So Far

シーズン6にプロリーグが始まった日本シージの競技シーンは、今や世界でも指折りの規模に発展している。中でも野良連合はシーズン8ファイナルをベスト4で終え、4つのメジャー大会へと出場、さらに昨年のシックス・インビテーショナルでもベスト4という成績を残している。

現在の日本は、昨年のプロリーグ・ファイナルや今回のシックス・インビテーショナル2020でも出場チーム数がゼロ、史上最低記録に落ちているところだが、その一方2020年での再起を目指して、初の全国規模の大会を行なっている。

日本コミュニティの大立者、”kizoku”ことニシ・ヤスヒロ氏(Photo: ESL)

目次:

  • フォーマット
  • スプリング/サマーファイナル
  • オータムファイナル
  • CHAMPIONSHIP トーナメント
  • プレイオフ、そしてオフライン・ファイナルへ

---

フォーマット

実際には細かいところは各季でそれぞれ異なっているが、要約するこのトーナメントは6つのステージに分かれている。

  1. 春(6月)と夏(8月)のオンライン予選
  2. 春と夏、それぞれの優勝チームによるオフライン・ファイナル 
  3. 秋のオンライン・オープン予選
  4. トップ2チームに絞り込むための10チームによるトーナメント
  5. ステージ2、3、4の優勝チームを集めたオンライン・プレイオフ
  6. プレイオフでの上位2チームがオフライン・ファイナルで決戦

信じられないほどの長きに渡るこのような大会形式では、各季で試合のキャンセルや、チームの離合集散が起きていた。しかしスタートから8ヶ月を経た現在では4チームが生存し、今週末の試合で3月に行われるグランド・ファイナルの対戦チームが決定する。なお賞金総額は300万円(2.8万ドル、または2.5万ユーロ相当)だ。

スプリング/サマーファイナル - CYCLOPS athlete gaming

今週末に登場する4チームのうち、一つはCYCLOPS athlete gaming (CAG)だ。日本時間9月13日の東京ゲームショウ2019でFAV gamingに勝利したことで出場資格を得た彼らは、その前の「SUMMER SEASON FINAL」準決勝でも一度FAV gamingと対戦している。春の大会では難なくマップを取りまくり対戦相手をなぎ払ってきたFAVも、ここでは6-8、8-6、8-7で倒されていた。またこの試合では、第3マップ最終ラウンド、残り2秒時点まで1対1の激しい応酬が見られるなどの大接戦が演じられた。

東京ゲームショウ2019で行われたオフラインでの「春夏王者決定戦」で、勝者CAGは再びFAVと相見える。これはシーズン10開始直前のことで、両チームは9月18日のプロリーグでも、短い期間で三度目の対面が決まっていた。このオフライン・イベントでは両チームとも、後のことを考えて作戦を隠すのではと観客たちは心配したが、CAGがFAVに対してわずかな力量の違いから大きなスコア差を生み出し、終わってみれば7-1、7-4と圧倒、日本最強チームとしての地位を確かなものにしていった。

東京ゲームショウ2019で優勝したときのCAGのロースター (Photo: Cyclops Athlete Gaming)

オータムファイナル - DetonatioN Gaming

秋のファイナルは単純なオープン形式の予選から始まり、その後32チームが続くトーナメントへと出場した。この中にはまたしてもFAV gamingが名を連ね、さらに匠Festival LBX、よしもとゲーミングLamy、DetonatioN GamingやGUTS Gamingといったプロリーグの仲間たちも集まっていた。さらに参加チームの中には、シックス・インビテーショナル2018への出場で知られる元eiNsから2名の選手が所属する、正体不明のロースターの姿があった。”Aroer1na”ことナスカワ・シュウトに率いられたTeam Northeptionだ。さらに”prototype_1z”ことニシワキ・シンヤが率いる野良連合NRG (野良連合の国内大会チーム)も参加していた。

秋大会のトーナメント表は見るからに熾烈を極めていたが、そんな中でも一際目立った活躍を見せたのがNortheptionだ。これまで一度としてこの規模の大会ではプレイしていなかったにも関わらず、彼らはGUTSを7-4で、さらにFAVまで8-7、7-8、7-4で下してしまった。決勝戦ではDetonatioN Gamingとの対戦だ。DetonatioNはプロリーグのデビューシーズンを国内5位で終えたところだが、この時点で他のプロチームである匠Festival(7-1) やよしもとLamy(7-2、7-4)を倒し、さらには野良連合NRGのロースターも7-4で下してここまで勝ち上がっており、2020年に向けて確かなポテンシャルを秘めた両チームの対決となった。 

プロリーグ昇格前は噛ませ犬に甘んじていたDetonatioNも、この決勝では貴重な優勝経験を手に入れた。中でもReiraは、この時点ではまだ正式加入とみなされていなかったものの、Bo3全体を通じて25キル11デスとチームを引っ張り、今週末のDAY3にチームがストレートインする立役者となった。オータム・ファイナルの結果を見てみると、DetonatioNは1マップも落とさず、オーバータイムに行くこともないまま大会全体を支配しており、その勢いは数週間後に行われたシックス・インビテーショナル国内予選でも、チームを国内決勝まで押し上げる原動力となった。

CHAMPIONSHIP トーナメント - 野良連合NRGとGUTS Gaming

今年1月の初頭に開催された「CHAMPIONSHIP トーナメント」には、プロライセンスを持つチームなど一定の条件下にある10チームが招待され、ダブルイリミネーション形式でプレイオフへ進出する2チームを決めることになった。いくつかのビッグネームは序盤でその姿を消したものの、各チームがファイナルへの最後のチャンスに乗じてしのぎを削り合う以上、さして意外な出来事でもなかった。これらチームのうち、プロリーグに参戦していないのは実に5チーム。その中には元プロリーグチームである父ノ背中(元野良連合の"Ramu"ことマツオカ・リュウキを借りてきていた)や、先述した野良連合の国内チームである野良連合NRGと、Team Northeptionも含まれていた。

開始時点でのトーナメント表

プロリーグチームであるよしもとLamyとUSGは共にストレート負けを喫した。令和ゲーミングの新造ロースターはこのトーナメントで、現プロリーグチームと元プロリーグチームをそれぞれ倒してデビューを飾ったものの、GUTSには7-5で敗北した。こうして残った優勝候補4チームは、FAV、NRG、Northeption、そしてGUTSとなった。

DAY2途中までのトーナメント表 (Photo: Rainbow Six Japan)

最初の試合はNortheptionと野良連合NRGの戦いだ。準プロリーグレベルと言えるこの2チームは、「噛ませ」役と見られながらも共にトーナメントを勝ち上がってきていた。Bo3の試合は第3マップまでもつれこんだが(野良連合NRGにとっては初の局面だった)、銀行ではNRGが7-3、ヴィラではNortheptionが7-1と、それぞれトーナメント内の以前の試合で勝ったことのあるマップをピックして勝利し、接戦と呼ぶにはどこか異なる展開となった。ディサイダーとなった第3マップの海岸線は、DAY2で両チームが辛勝したマップだった。しかしここで試合を支配したのはNRGの方だった。ほとんど何のトラブルにも見舞われないまま試合を進め、7-2で勝利を収めた。 

次はプロリーグの2チームが、ルーザーズ・ファイナルでNortheptionとの対戦を賭けて顔を合わせた。どちらかと言えばFAV gamingの方が名の知られたチームで、この記事の執筆時点ではGUTSよりもリーグ戦で上位についているものの(※)、FAVはシックス・インビテーショナル2019予選以降のプロリーグではGUTSから1マップも取れないまま、この高みで対峙することとなった。パフォーマンスの差を生み出している要因は非常に明白で、元野良連合の選手である"CrazyPapiyoN"ことナカジョウ・ヤスヒと、"JJ"ことイワサキ・タクミがGUTSを牽引しているからだ。(またチームのコーチ、"Cloud"ことイノウエ・ユウヤも元野良連合だ。)GUTSは7-4、7-2とあっさり勝利し、FAVはここでトーナメント全体から姿を消すこととなった。

※訳注:Playday8終了時点ではGUTSが2位、FAVが3位

DAY3出場を賭けたルーザーズ・ファイナルは、Northeption対GUTSの試合となった。今大会のNortheptionの大躍進も、3回連続でヴィラをピックしたことを咎められ、終わりを迎えてしまう。匠Festivalを8-6で倒し、野良連合NRGには7-1だった各試合の映像をNortheption対策に活用できたこともあり、、GUTSは8-7でヴィラを制した。リードを奪ったGUTSが次に戦うのは、自分たちの試合ができるピックマップだった。第2マップを7-3で片付けたGUTSは一連の戦いをしめくくり、プレイオフ最後の座席を確保した。

プレイオフ、そしてオフライン・ファイナルへ

CYCLOPS athlete gaming - Anitun, SuzuC, gatorada, BlackRay and Ayagator

DetonatioN Gaming - Yura, MarineSky, febar, Yahoo and Reira

Nora-Rengo J - prototype_1z, Candy, Shift, iZRO and VaNiSh

GUTS Gaming - CrazyPapiyoN, Lily, Simotuki, JJ and Li9ht

ついにこのときがやって来た。春夏大会の王者、秋大会の王者、そしてCHAMPIONSHIP トーナメントを勝ち抜いた2チームが、今週末ダブル・エリミネーションのBo3を行う。さらにその後、3月15日の「レインボーシックス・フェスティバル」における最大の目玉として、グランド・ファイナルが行われる。

プレイオフの対戦表(Photo: Rainbow Six Japan)

プロリーグ・シーズン10では国内1位、インビテーショナル国内予選で優勝、そして現在シーズン11でも首位に立っているCAGが頭一つ抜けた優勝候補だが、野良連合NRGや、野良連合のシーズン7当時のロースターも在籍しているGUTSは、今大会だけでなく2020年の残り全体を通してのライバルに相応しいだろう。さらにはDetonatioNの存在も見逃せない。昨季プロリーグで5位だったチームがここで完敗を喫することになれば、プロリーグ参加チームとしての資質が危ぶまれる。このトーナメントでは何としても、野良連合NRGに対しての早期決着が必要となる。

今週末の試合は日本時間の土曜日12時、CETでは4時からスタートする。最初は準決勝を2試合行い、その後にルーザーズ準決勝を行う。続く日曜日には、ウィナーズ決勝とルーザーズ決勝が行われる。「レインボーシックス・フェスティバル」のチケットについてだが、ダイヤモンド・チケット(約130ドル)は既に抽選が行われた後だ。

「レインボーシックス・フェスティバル」のプロモーション画像 (Photo: Rainbow6JP)