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「何も恐れていません」:Reeps96主導のDire Wolvesはメジャーに向かって吼える、しかし外部に問題も

Edはほとんど練習できないままメジャーに挑む

Image: Ubisoft/Eric Anamalay

2022年のシーズン、Dire WolvesはAPAC Southステージ1で7-0-0-0(※全試合オーバータイムなしで勝利)と、好調なスタートを切った。シャーロットメジャーへの出場権も獲得し、そこで貴重な世界での経験も積んだ。しかしステージ2では、5位という残念な結果に終わって地に墜ちた。

「メタが変わって、かなりのガンファイト重視になったんです」と、Dire WolvesのコーチであるOdin "Odin" Hempelは、チームの苦戦ぶりを振り返る。「(それと)休暇もあまりとれなかったんです。最大で2週間だったと思いますが…ステージ2が始まるまで」。

組織立っていたステージ1のメタではHuang "HARAM3E" Chih-hangが「かなり良かった」ものの、その後のさらにハイスピード、かつガンスキル重視になったメタにはついていけなかったとOdinは指摘する。時間と、メタに合った選手がいれば、また復活できると彼らは思っていた。

「それから、その時点でのプレイの役割分担が誰にも合っていなかったんです」とOdin。「例えばLin "Pikan" Yu-siangは、固まったスローなポジションに縛られすぎていて、ガンスキルを発揮できなかったんです」。

ステージ2での敗北は毎回接戦だったこともあって、Dire Wolvesが自分たちの実力とスキルを信じて疑わなかったことは称賛に値する。だがWu "Reeps96" Weichenを加えたことで、物事は綺麗におさまった。中国チームのTeam Chillaxと契約していたReeps96は、APAC Southへの出場資格を得るべく、ステージ3開幕の数日前にタイに引っ越してきた。

Odinが「アジアのSpoit」と呼ぶにふさわしいスタッツを、彼が叩き出すことを期待した者はほとんどいなかった。中国にはシージの公式競技リーグと言えるものがなく、それに最も近いのはコミュニティ主催のカップ戦だからだ。

APAC Southステージ3全体のスタッツ

しかしReeps96は毎週のように活躍し、APAC Southでのステージを、SiegeGGレーティング1.27、K-D +23、エントリーK-D+11と、3項目すべてでリーグ最高の成績を収めた。結果として、Dire Wolvesは7月31日から10月29日までの、すべての試合で一度も負けなしとなった。

「彼は何も恐れていません」と、Dire WolvesのキャプテンであるHou "Ed" Tsung-chengは言う。Odinも、Reeps96は確かに「彼(自身)の期待に応えたんです」と頷いた。

「コーチとしては…、彼はスクリムだと常にそんな(パフォーマンス)だったので、試合の日になると期待していました」とOdinは続ける。「もちろん彼は『ランクマのスター』ですし、私たちもそう思っていました。ランクマのスターにできることといえば、キルを取ることですが、彼は他の面でも大いに助けてくれたと思います」。

Odinが言うには、ステージ2でのチームの疲労は、彼との契約によってすっかり抜け、チームの士気と「チームワーク」が劇的に向上したそうだ。

「すべてのマップ」を深く理解することが、パフォーマンスの重要な部分だとReeps96は言う。Chillaxでの経験は限られたものではあったものの、強固な足がかりとなったことを詳しく説明してくれた。それにより、OdinもAPAC Southにおけるベストチームの1つの礎を築くことができたのだ。

「私一人でチームを助けているのではなく、チームも私のパフォーマンスを助けてくれているのだと思います」とReeps96は説明し、称賛の独り占めはしなかった。

Y7S1「オペレーション・デーモンヴェイル」でのMMRが10,000だったことが、そのパフォーマンスの大きな要因であるように思われるが、この中国人選手は、ランクマッチが自身に果たした役割については重要視していない。

「ランクマはエイムに役立っただけです」と彼は説明する。「それでも、中国のChillaxというチームにはとても助けられました」。

Odinもその点には同意している。Y7S1では世界3位だったという、信じられないほど高い彼のMMRがAPACではよく知られているが、Dire Wolvesの目に留まったのはChillaxとのスクリムでのことだったそうだ。

しかしReeps96が好調で、Dire Wolvesも好調でも、ヨンショーピングメジャーで好成績を上げるという望みは、外的要因によって打ち砕かれる可能性がある。Edはステージ3終了直後から始まった兵役がもとで、準備ゼロでメジャーに出ることになる。一方Reeps96は中国で10日間の義務的な検疫措置を受けていたことにより、スウェーデンのビザは今も手続き中だ。

Wolves EsportsとFaZe Clanがいるグループ、そして予想外の登場を果たしたMirageもいるという脅威も踏まえると、台湾チームがプレイオフに進出する望みは早々に潰えるのかもしれない。

Edの練習量があまりに乏しい場合、たとえ彼がメジャーに行っても、チームのアナリストであるHARAM3Eが代わりにプレイすることになるかもしれない。しかし、それはメジャーが近づいた頃に決めるとOdinは言う。

とはいえEdは、外部の物事やグループによって示されている勝ち目に対して臆してはいない。

「恐怖は感じていません」と彼は断言した。「相手のチームは強そうですが、どうなんでしょう…、私たちの空気としては、『よし、向こうは強い。でも僕たちは勝てる』という感じです」。

11月21日から27日にかけて開催されるヨンショーピングメジャーでは、再び世界の舞台で戦うDire Wolvesに注目しよう。

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