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スター選手を失いIGLも交代のDire Wolves、壁を乗り越えインビ2023へ

あらゆるオッズを覆し、Dire Wolvesがシックスインビテーショナル2023へ

Dire Wolvesは、昨年のステージ3では波に乗っていたように思える。ステージ2での敗因をうまく見つけ出し、しっかりとした計画を練ったことで、APAC Southの頂点へと舞い戻ったからだ。

この計画の鍵は、Wu "Reeps96" Weichenとの契約という、よりアグレッシブになったメタに合わせたロースターの更新にある。彼はDire WolvesのコーチOdin "Odin" Hempelから、「アジアのSpoit」と太鼓判をおされた人物だ。

Dire Wolvesの計画は上手くいき、5位で終えたステージ2から、ステージ1と同じ無敗での首位の座に戻ることができた。その後、ヨンショーピングメジャーではFaZe ClanとWolves Esportsのいる厳しいグループに入ったが、それでもどうにか7ポイントを獲得した。

Reeps96のビザ取得が遅れ、さらにIGLのHou "Ed" Tsung-chengが兵役のために大会前の練習ができなかったという困難に見舞われながらも、このような結果が得られたのだ。

「私たちの置かれた状況からすると、(部分的には)成功だったと思っています」と、インビテーショナルに向けてのSiegeGGとのインタビューでOdinは振り返る。彼が明かしてくれたことには、メジャーの時点から Ed をベンチに置くという考えもあったのだが、それが元でスウェーデンでの戦いがより「ややこしい」ものになってしまったそうだ。

「Edがいないことで、私たち5人はうまく効果的なコミュニケーションができるんです」とDire Wolvesの選手Huang "HARAM3E" Chih-hangは語る。

台湾チームが、自分たちのポテンシャルをすべて発揮できたとは考えていない、とOdinは明かした。

しかし、手堅いインビテーショナル予選への希望は、Reeps96がヨンショーピングから帰国した後、「2度目のスクリムのほんの1時間前」に、チームメイトにチームを去ることを告げたことで崩れ去った。

「彼は行ってしまったんです、それも…、理由(を説明すること)もなく」とHARAM3Eは振り返る。インビテーショナルへの出場権はまず保証されているというのも、Reeps96にとってはチームに止まるのに十分な魅力では無かったのだ。

Reeps96はDire Wolvesの最高の選手だった

IGLのベンチ入りを決断し、アジア予選の数週間前に突然スタープレイヤーを失ったことで、Dire Wolvesは窮地に立たされた。

「最悪な気分でしたよ」とOdinは認める。「彼は(代わりの選手を)用意する時間もくれなかった。誰もが裏切られたと感じました」。

この一件はキャンプでのDire Wolvesの士気にも響き、Odinはこれでチームも終わりかと思ったという…、このときだけは。

「『この2選手がいないなら、Dire Wolvesは終わりだな』と言う人たちに、私も感化されてしまったんです」と彼は述べる。

しかしHARAM3Eは希望を捨てず、その粘り強い信念でもって、Odinとチーム全員を思考停止の状態から救い出した。ステージ1をオーバータイムなしの7戦全勝で終え、シャーロットメジャーに出場したメンバー5人のうち、4人がまだ残っているのだ。

時間はほとんど無かったが、Dire Wolvesにはまず2人の選手が必要だった。IGLだったEdをベンチ入りさせた代わりがHARAM3Eであることは既に決まっていたが、それでもReeps96の代わりが求められていた。

蜘蛛の糸をたどるように、HARAM3Eに唯一できたのは、自分のフレンドリストを探り、Chen "Ray" Rui-weiを見つけることだった。SEAS Demons(元Tyde)でトップリーグに復帰する道を模索していたRayにとって、これはわくわくするような契約ではなかったものの、それでも十分と言えた。

APAC Southで最後にプレイしたのが2021年の10月。つまり1年以上前である点を踏まえると、RayをReeps96の後釜にするというのは困難な要求だった。しかし、HARAM3EはDire Wolvesのために前チームのVelocity9を去り、チームを「キャリーしなければ」という粘り強い決意を抱いていたため、予選から直接のインビテーショナル出場は、チームに何より必要なものだった。

Rayもまた、2021年10月以来の腕のなまりを取り払った。Dire Wolvesが2-1でTeam Blissに勝利した試合では、緊張もあってかスタッツ最低の選手となってしまったが、予選のグランドファイナルでは、SANDBOX Gamingとの掴み合いを通じて自分のスタイルを探り、チーム2位の成績で2-0の勝利に寄与した。

APAC予選では勝利したDire Wolvesだが、インビテーショナルに向けては、今なおその基盤の部分に取り組んでいるところだ。Reeps96の突然の退団もあり、5人で練習できるのはほんの数週間しかなく、新チームならではのミスもあって安定性を欠いている。

「ドローニング、つまりドローン関係のミスみたいなのが多いですね」とOdinは説明する。「コールする、というのは基本なんですが、そこも私たちが主に取り組んでいる部分です。あとは作戦とか、マップにも取り組まなければなりません」。

2月7日から始まるインビテーショナルでは、Dire Wolvesの戦いにぜひ注目して欲しい。

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