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経験と新たな"忍耐"を身につけ、CAGはグループステージ突破を目指す

これまでプレイオフには進めていない日本チームだが、シャーロットでは変化が見られるだろうか

CYCLOPS athlete gamingは、ロースター変更をしていない4チームのひとつとしてシャーロットメジャーに向かう。今大会はコロナという新時代における初の有観客大会というだけでなく、非常に多くの新しい顔ぶれが登場する。 

出場チームのうち5チームは世界での舞台がまったくの初であり、7チームは前回の世界大会から変更を加えている。さらに、参加する選手80名のうち、なんと33名が国際大会には初出場となる。

BR6におけるTeam Liquidのように、CAGが所属リーグであるAPAC Northを制覇すると予想した者もいただろうが、彼らはステージの後半になるまでトップ4が確定しないという、DarkZeroやTeam BDSを彷彿とさせるシーズンを送った。今シーズンの初戦では、日本の強豪チームは前シーズンで降格を免れたばかりのFAV gamingに対して、2-7と惨敗を喫していた。

「いつも抱えている問題は、大きな大会や重要なトーナメントが始まると、最初の試合でいつもうまくいかないことなんです。メンタル面の話ですね」。そう嘆くのは、CAGのアナリストであり、メジャー大会後にチームを離れることが決まっている “Hybrid”だ。「理由は分かりませんが、選手たちがいいパフォーマンスを出していくにはプレッシャーが必要なのかもしれません。しかし過去のメジャーを見ていると、いつも最初の試合で負けているんです...とても悪い形でね」。

事実関係を確認すると、SI 2022の初戦ではRogueに0-2で、Mexico MajorではBDSに3-7で、SI 2021ではDarkZeroに3-7で、ローリーメジャーではRogueに0-2で、CAGは開幕戦で敗れている。少なくとも世界では、良いスタートを切るのはCAGの特技ではない。

シャーロットメジャーは4人の選手にとって5回目の世界対大会で、もう1人には4回目となる。この3年で多くの経験を得たことで、問題は解決されているはずだと想像するだろう。しかし、HybridとCAGのコーチ "Fuji3 "が何度試しても、この問題はまだチームにとって未解決の領域のままとなっている。 

メキシコメジャーでTeam oNeに敗退させられた後のCAG (Photo: Kirill B.)

CAGの選手たちは、APACの他の選手たちと同じく非常に若く、厳しい状況下でも精神的な強靱さを維持するための実経験が不足している、というのがHybridが出せる理屈のすべてだ。CAGの最年長はSuzuCで、彼は22歳。Hybrid自身もチーム内で3番目に若い。

RogueやChiefs ESCのようなチームにはスタッフにスポーツ心理学者がいるが、なぜCAGはそのような人物をチームに加えないのだろうか?

「我々は心理学者についての話もしてきました... (メキシコメジャーでの)チームoNeとの試合後に 、既にそのことを議論していますし、インビテーショナルの後も私からもう一度その話をしました」とHybridは明かす。しかし改善の一歩を踏み出すには、とある事情が大きな障壁となっている。 

「日本では、心理学の価値があまり評価されていないんです。心理学者を雇っていたら病気だ!と思われてしまう。...1対5なら、私にはもう何もできない。民主主義ですからね」と彼は続けた。

とはいえ、これまでの経験はシャーロットでは役に立つはずだとHybridは言う。立ち上がりの悪さはともかく、CAGはメキシコメジャーで最もタフなチームとして最終的に優勝したTeam oNeに絶賛されており、今大会の他の12チームよりもオフラインでのプレイには深い理解を誇っているだろう。

経験は「APACではもっと役に立ちました」と、14勝0敗という圧倒的な成績でRJL 2021のタイトルを獲得し、副賞135,000ドルを獲得したことに触れつつ、Hybridは言う。それと比べると、常に予測不可能な存在であったにもかかわらず、世界の舞台での彼らの命運ははるかに限られたものだった。海外のチームにも過酷な試合を強いてきたはずだが、CAGは世界大会でグループリーグを突破したことがない。

継続してこのチャレンジに成功したのは、Fnaticと野良連合、DWG KIAのAPACの3チームだけだ。3チームのうちロースターが残っているのは1つだけだが、彼らは2022年の最初のメジャーには来ていない。しかし、ここまでCAGが積んできた経験を、世界での継続した挑戦に変えていくために、どのような計画があるのだろうか。

「壁が壊れるまで殴り続けるんですよ!」とHybridは笑い、それから真剣な表情になった。「ただ、そんなに簡単なことではありません。明らかに、APACは他の地域より何年も遅れているからです。競技シーンに入った時間的な遅れもありますが、それでもAPACも、後から追いつくものだと思っていました。実際のところはDWGのおかげで、私たちにも可能性があることを示せているところです」。

今回は違うものが見られるかもしれない。CAGはAPACプレイオフで、2021年のAPACベストチームであるDWG KIAに2-1での大逆転勝利を収め、シャーロットに飛んでいく。しかしHybridは、APACのトップチームならどこでも、DWGのようなしっかりとした基盤を持っていれば、2021年の韓国チームのように活躍できただろうと主張する。スコアは2-1でも、CAGは有り得る30ラウンド中の26ラウンドをプレイして2マップを取っており、APACの全チームが、期待される結果においては拮抗していることを証明している ― Hybridはそう語る。

「私たちはまさしく、1ラウンドだけプレイしているも同然でした。その1ラウンドで勝利したチームがメジャーに出られるということにしても、結果は同じだったでしょう」と彼は語る。「(APACのチームがタイトルを獲得するのは)時間の問題だと思います。なぜなら、APACは内部でも、各国内でも向上しているからです」。

CAGはまた、とある重要な教訓を持ってメジャーに向かう。それは忍耐だ。彼らは今なお信じられないほどアグレッシブで、おそらく世界のトップチームの中でもとりわけ攻撃的だが、神経を集中させ、数的有利の状況ではピークや追い打ちを止めることができている。しかしHybridは、過去の教訓がまだ試合では一貫して実践できておらず、APACプレイオフ終了後の準備が、シャーロットでのパフォーマンスを決定づけると警句を吐く。

Team Liquid、XSET、そしてアメリカのビザを取得できずメキシコシティから出場するFURIAと同じグループになった今、彼らは何位を目指すのだろうか。そして、何位まで行けるのだろうか。

「言うまでもないですよ」Hybridはニヤリとしそうになるのをこらえた。「いやいや。可能な限り最高の結果を出しますよ......選手にとってはもちろん、目標はすべてを勝ち取ることだし、団体にとっても、Fuji3や(チームマネージャーの) “KYON”にとっても、それは同じことです。私にとっては...このグループステージを通過することは、僕のキャリアの一章を完璧な形で閉じることになるでしょうね」。

「グループステージというのは...私たちにとっては、いつも顔面にパンチを食らうようなふざけたものになるので、立ち直るのがいつも難しいんです。それでも私たちはいつでも復活してきました」とHybridは締めくくる。「(メキシコメジャーでの)Team oNeの試合の後はメンタルをやられ、それは昨シーズンの最後のステージでも明らかでした。ですが、我々は立ち直ってきましたし、どの選手も、簡単に諦めるような人たちではないと断言できます」。

5月16日から22日まで開催されるシャーロットメジャーでは、世界の舞台でのCAGの活躍をお見逃し無く。