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「どこまで行けるかは考えないようにしています」、Reductが語るMIBR怒濤の1年

SI 2022に出場する前、MIBRは傷つき、失意に暮れていた

Image via Ubisoft

ブラジル覇権時代は、Team LiquidとNinjas in Pyjamasがシックスインビテーショナル2021のグランドファイナルに進んだところから始まった。しかし、3位のチームのことは忘れられがちだ。

リージョン内におけるMIBRの今シーズンは、忘れてしまいたいものだった。すべては計画通りに始まり、ロースターはCopa Elite Sixのステージ1で2位となったものの、そこからは転落続きだった。

ステージ2でMIBRは苦戦した。Felipe “FelipoX” De Luciaが肩を負傷したことで、スプリットの大半をサーバーの外で過ごすことになったからだ。キーボードではなくコントローラーでプレイしようとしたものの、やはり上手くいかなかった。結果としてチームは上位6位から外れ、ロースターは Copa Elite Sixステージ2でプレイできなくなり、このスプリットではSIポイントを獲得できる目がなくなってしまった。

今シーズンをチームとともに過ごしたTassus “Reduct” Issiは、「FelipoXの負傷でメキシコでのプレイがかなわなかった」ことを認めている。しかしそんな経験によって、チームが「互いを兄弟のように思い、共に困難を乗り越えていく」まで成長できたとも述べている。

FelipoXがメイン選手として戻ってくると、チームの成績も彼の負傷前のものへと戻り、スプリット3では3位になった。しかし昨年のCopa Elite Sixでは何もかもが彼らの思惑通りには運ばず、グループステージで脱落し、何の成果もなく終わってしまう。

しかしMIBRはこの年のファイナルで、ファンにチームの実力を証明する。Team oNeを2-0で倒し、Team Liquidには1-2で敗れたものの、シージ競技シーンでもとりわけ厳しいこの国内リーグでベスト4に終わったのだ。

2週間後、Kaique “Faallz” Moreiraが手術を受けた。今回はMIBRにとって幸いなことに、また元の軌道に戻るまでには時間の余裕があった。もしMIBRがシックスインビテーショナル2022への出場を望むなら、何はなくとも南米クローズ予選で優勝しなければならない。

選手たちが南米クローズ予選を行おうとしたところで、検疫ルールを誤ったことに起因するトラブルが生じ、トーナメントはスケジュールを変更。スウェーデンに開催地が移された。かくしてこのチームも新大陸へ出向かざるを得なくなったのだが、Reductはそのときのことについて、「スクリムの時間がなかったんです。隔離されていたので」と語っている。

今年度は数々の困難を経つつも、MIBRは世界にその完成度を知らしめた。クローズ予選でこのブラジルチームは、Akave戦での「ヴィラ」や、Black Dragons戦での「カフェ」など、とりわけ攻撃で非常に力強いパフォーマンスを見せた。

インビテーショナル出場をかけたグランドファイナルでは、5マップがプレイされた。MIBRとBlack Dragonsは全力を出し切った。全体で14マップ(各日7マップ)がプレイされ、最後の試合が終わったのは現地時間で午前1時のことだ。Reductは「Black Dragonsが力をほとんど使い切っていたのは分かっていました。彼らは叫びまくっていたんです。だから私たちはレベルを下げないように、ずっと静かにしていたんです」と語る。

一部のチームにすれば、重要な予選大会がこのような環境で行われ、しかも本大会まで一週間もないというのは不利に思える。しかしReduct の考えはその逆だ。「全チームが試合のないまま2ヵ月を過ごしているので、誰にも関係ありません。ですが私たちには予選が良いウォーミングアップとなったので、少し有利なんですよ」

最終予選から出場するMIBRは、Team oNeとDWG KIA、Natus Vincere、そしてOxygen Esportsと対戦する。「どこまで行けるかは考えないようにしています。すべての試合でベストを尽くすことだけを考えています」。

このブラジルチームは2月9日からシックスインビテショーナル2022に登場する。対戦相手は韓国のDWG KIAで、試合開始は日本時間午後6時からだ。

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