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惜敗を重ねたCAG、SI2022で完全復活を目指す

悔しい思いをしたSI 2021から9ヵ月、CAGはその経験を活かすべく意気込んでいる

メキシコメジャー大会で、CYCLOPS athlete gamingはシージの競技シーン史上初となるタイブレークマッチを強行し、歴史に残った。最終的にチャンピオンとなるTeam oNeには結局敗れたものの、Karl "Alem4o" Zarth選手からは「CAGは今までで最もタフなチームだった」と強く支持されていた。

その後、CAGの支配力と恐ろしさは低下していった。この日本チームは、ステージ3を牽引したmantisFPSが17ポイントを取った中、わずか9ポイントしか取れなかった。APACプレイオフではElevateに敗北し、スウェーデンメジャーへの道のりでもDire Wolvesにロアブラケットで倒されてしまった。

しかし彼らは復活した。シックスインビテーショナルAPAC予選で、CAGはTalon EsportsやDire Wolves、そしてInvictus Gamingという困難に打ち勝った。

「複雑な気分ですね」と語るのは、CAGのアナリストRiccardo "Hybrid" Massimino Fontだ。「もちろんインビテーショナルに出場できて嬉しいんですが...、(インビテーショナルの)ポイントシステムから出場したかったです」。

CAGはグローバルSIポイント・ランキングでトップ16から外れたため、SI 2022への直接出場はできなかった。メキシコでのTeam oNeとの最初の試合であと1ラウンドでも取れていれば、出場権を獲得できていただろう...、それなら、oNeがタイトルを獲得することもなかったのだろう。

「(oNeとの試合では、)選手たちはまるで思考停止に陥ってしまったみたいでした」とHybridは振り返りつつ、彼らがいかに、もし重要な3ラウンド分のポイントを取れなかったら...と考え込んでしまったかを明かした。「ずっとそんなことを考えていたら、それが間違っていると証明できなくなってしまいます」。

2021年におけるCAGの失敗のうちの多くは、本当にわずかな差で起きたことだった。メキシコメジャーのプレイオフに行くために、Team oNeからあと1ラウンド取る必要があっただけではない。シックスインビテーショナル2021でも、ともに7-8で敗北したTeam EmpireやBDS Esportのどちらかに勝っていれば、プレイオフに進出できただろう。これら3試合に加え、ステージ1でKIRA Esportsに7-8で敗れたときも、あと1ラウンド取れればSIポイントでインビテーショナル2022に出られていたと思われる。

Hybridは他にも、ステージ3のMantisFPSとの試合で、Sihun "Nova" Leeに1v3を取らせなければオーバータイムに行けた可能性があり、そこからCAGはSI 2022に直接出場できただろうと指摘する。あるいは、ステージ3のAPACプレイオフだ。消化試合だったが、GUTS Gamingとの5位決定戦を4-7で落としていたことを付け加えた。

「コーチとして、チームの内部にいる人間としては、ほんのわずかな差でうまくいかなかったことについて四六時中考えてしまうものなんです」とHybridは逃してきたチャンスを悔やむ。

しかし、陳腐に聞こえるかもしれないが、失敗とは偉大な教師であり、Hybridはこうしたチャンスを逃してきたことで、選手たちは重要な学びを得たと期待している。昨年5月のSI 2021に向かう際には、Hybridはチームの目標は「経験を積むこと」と述べていた。SI 2021はチームにとってほんの2度目の世界大会だったが、それからの9ヵ月で、CAGは厳しくも貴重な学びを得てきた。

「(今は)オフラインでの経験がもっと必要だと思いますが、それは遅かれ早かれ実現するでしょう」と、2022年に向けたチームの全体的な目標を説明してくれた。

CAGは、2年以上そのロースターに乱れが生じていない数少ないチームの一つでもある。最後に変更を行ったのは2019年12月で、それ以外の大きな変更は2019年6月の1回のみだ。これほど変化がないのは『レインボーシックス シージ』では珍しいが、不安定さをなくすことで、チームがより効率良く成長していけるようになったとHybridは考えている。

それにも関わらず、ステージ3では乏しい結果に終わって直接出場を逃してしまった。メキシコメジャーのときにHybridは、アグレッシブさをさらに強化していくことがチームにとって重要であると述べていたのにだ。Hybridは、Fumiya "Fuji3" Fujisakiとともにこの決断を見直す必要性を感じていたものの、選手たちがそれに適応するのに時間がかかることや、うまくいく保証が無いことから見送ったと明かしてくれた。

「それでクローズド予選ではあんな風になったんです」とHybridは言った。「ステージ2でのパフォーマンスと、とても近いプレイをしたと思います」

その後の経験からは、どんな学びを得てきただろうか?ステージ2でのCAGはどんなときでも勝利を確信していた。自由に、恐れることなくプレイしていた。だが今回は勝たなければならず、対戦相手にタダ飯をくれてやらないように注意しつつも、一方ではそのアグレッシブさの大部分を維持するべきとも心得ている。Hybridは、アグレッシブに行くのはどうやっても「ギャンブル」になることを認めているが、SI 2022ではそれで結果がついてくることを望んでいる。

APACチームは歴史的にも世界では不利な立場に置かれてきたが、HybridはSI 2022でその見方を変えさせようとしている。すべてが計画通りに進めば、タイトル争いにはDWG KIAだけでなく、CAGも加わるだろう。

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