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「FURIAと他のチームとの違いは経験です」、FURIA再び世界を目指す

Furia Esportsのコーチは今シーズンのチームに目を向け、ロースターの進化の道を探っている

Banner Image: João F. / Ubisoft

FURIA Esportsは、シージで最も弱い塵芥のようなチームから、世界的にも特に安定したチームを築いたと言ってよいだろう。2020年の降格レースを乗り切った後、このチームは昨年開催されたすべての世界大会に出場するという、シージ界のロックスターのような生活を送っていた。

このブラジリアン・プロジェクトは、今更ベテランファンには紹介するまでもない経験豊富なコーチであるMarlon "Twister" Melloに常に率いられてきた。その人柄、戦術、アドバイスから、彼はチームのゴッドファーザーと呼ばれ、若手チームには欠かせない存在となっている。 

しかしこのチームは今もなお、若くて、経験が浅く、無邪気なままなのだろうか?数多くの試合や世界大会に出場してきたこの一年を経て、その答えは「ノー」となったが、それでも眼前にはまだ踏破すべき山がそびえている。Twisterは、経験は非常に貴重なものだと考えている。何年も行動を共にしてきた選手たちがいる地域では特にそうだ。ブラジル人コーチは、SiegeGGのインタビューでFURIAのシーズンについて語ってくれた。

FURIA Esports 。Six Invitational 2021にて (Image: Ubisoft / João F.)

「そうですね、私たちはとても若いチームなので、選手たちはプレッシャーに慣れていませんでした。それがチャレンジをより困難なものにしていたのだと思いますが、練習を積んで解決できないことはないでしょう」。

「FURIAと他のチームとの違いは経験です。他のチームは非常に経験豊富なコアを持っています。彼らは皆、多くのことを経験し、多くの試合やチャンピオンシップで敗北し、そこから多くを学んでいるんです。だからこそ、私は今のチームに多くを期待していませんし、彼らに多くを求めることもできません。私たちはもっと敗北しなければならないし、経験を積んでより上手くなり、そうやって成長していかなければなりません。1年目としては、他と比べてもとても良い1年だったと思います」。

そう考えると、FURIAと他のブラジルトップ勢とを比較するのはフェアではない。この才能豊かな選手たちが対戦相手に追いつくには、もう少し時間と経験が必要だ。チームは成長しているが、ロースターはもっと経験を積む必要がある。しかしどのくらい積めばいいのだろうか? 

FURIA Esportsの2021年のキャンペーンは、2020年とはまさに正反対のものだった。BR6の座席を確保するためのプレイから、これまでのシージeスポーツの中でも最大規模の会場で戦うようになった。突如として、競技シーンの最強チームと対戦するようになっただけでなく、彼らと競い合うようになっていった。それから1年が経ち、FURIAは2度目のシックスインビテーショナルに臨む。

世界でデビューして以来、チームは多くのことを学んできた。若い選手たちはその機械的な技術でもって、トップレベルで戦うために必要な戦術やプレイスタイルをようやく身につけることができた。 

R4re。Sweden Majorにて (Image: Ubisoft / João F.)

実際、シックスインビテーショナル2021の直前に加入した神童Rennan "R4re" VitorとDiogo "Fntzy" Limaがその最たる例だ。2人は今やそれぞれの役職でトップクラスの選手であり、ブラジルのステージ3はFntzyの一人舞台となっていた。 

サッカーというスポーツでは、ゴールを決めた人がすべての栄光と個人の栄誉を手にするように、シージのフラッガーたちは最前線の裏側にある働きを覆い隠してしまう。Fntzyの素晴らしい勢いの良さがR4reの進行をカバーする、それがブラジル人コーチの望んだ動きだ。

Twisterはこう述べている。「みんな彼(R4re)のことをあまり話さないんですが、強くなるために最も重要なのが彼だったんです。彼が勝利を望むと、その気持ちがチームの他のメンバーにも伝わっていく。この点が特異でした。Fntzyについてはご存知の通り、エントリーフラッガーとして目立つのは簡単なことでした。彼はとても良い人間であり、良い選手です。彼はすべてを学ぼうとし、1年の終わりにはそれが彼の成長にどれだけ役に立ったかを目にしました。今年はさらに強くなると信じています」。 

Fntzyのベストバージョンはステージ3で見られ、過去に達成できた選手が他にほとんどいない記録を更新し、素晴らしいレーティングも獲得した。Twisterによると、これは選手たちがゆっくりと進歩し、ゲームのコンセプトを自分のものにしてきたからだそうだ。シージではキルを取る以上のものが求められ、トップリーグでデビューシーズンを迎えたセリエBの選手たちが、ゲーム内知識やコールの面で苦労しているというのは、選手やコーチらにとっては日常的な話題だ。 

FURIA Esportsの、SI2022に出場する他のブラジルチームとの対戦履歴

今シーズンのシージではブラジルがトップの座につき、あらゆる世界的な栄誉を手にしている。 FURIAの大きな問題のひとつは、ブラジルのトップ4チームに対する安定性だ。チームはまだ目の前のライバルたちに対して圧倒的な支配力を発揮できておらず、SI 2021の試合も考慮に入れると、25試合中6試合でしか勝てていない。

しかし、Twisterはその点については心配していない。

Twisterはこう述べている。「すべての試合に勝つことはできないものですが、私たちはそれが求められているときには勝つことができました。自信が求められていた中で、ステージ1ではNiPに勝ち、Elite Sixメジャーへの席を獲得する必要があったときにはLiquidに勝ち、そしてこれまで今まで一度も勝ったことがなく、自信が求められていたときに、FaZeに勝つことができました」。

それでもまだ足りないものがあるのか、今シーズンのBO3シリーズでは2勝しかしておらず、最後に勝利したのは7月24日のBlack Dragons戦だ(2-0)。ブラジル国内での4敗と世界大会での2敗(どちらもTeam BDSによる)もあって、一連の試合での勝率は25%となっている。 

Twisterはこの点について、「BO3では、よりクリエイティブになり、適応し、他のプレイスタイルに対してより上手くなる必要があり、試合の中で成長していく準備をしなければならないと考えています。次の試合に向けて、もっとスクリムを重ねてさらに上達していきます」と述べている。

コーチはスウェーデンでのチームのパフォーマンスもその目で見てきた。ベストとは言えなかった大会だ。チームは大会前にブートキャンプを行い、FURIAの『CS:GO』ロースターと直接話す機会もあった。チームはこれまで以上に準備が整っていると感じられたものの、物事は期待通りには運ばなかった。SSGに惜敗した後、Twisterは「そのときのチームの自信のレベルは、DWG戦にふさわしくないものでした。SSG戦ほどきつい試合にはならないだろうと思っていたのですが、そこが問題でした」と認めている。ああいう負け方をした後は、リセットして立ち直るために力強く試合を行わなければならない。

確かに、若いチームならどこも陥る過ちだ。しかし時間が経てば変わるに違いない。とはいえ、FURIAにどれだけの時間があるのだろうか。「才能があり、若くて、神童ぞろいのチーム」という看板を掲げて臨んだ最初の世界大会を経て、チームはいよいよ一歩前に踏み出す時が来たのかもしれない。 

FURIA Esportsは今、新たな1年へと向かっている。知識を得て、浮き沈みを繰り返しながら、そして願わくば、世界でさらなる経験を積む新たな一年であって欲しい。

すべては選手たちの手にかかっている。