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Hybrid「『負ける』と思って臨むなら、試合に出るべきではありません」

5月11日からパリで開催されるS.I.2021に向けて、SiegeGGはCAGのアナリストHybridにインタビューを行った

Hybrid「『負ける』と思って臨むなら、試合に出るべきではありません」

APACは、シージの公式競技シーンのエコシステムに組み込まれてからというもの、常にチャンスを最大限に活かす必要があった。

これまで世界大会への出場資格を得られたAPACチームは、合わせて7チームしかないからだ(先着順ルールで2019年のDreamHackバレンシアに出場した父ノ背中を含めれば8チーム)。

日本のCyclops Athlete Gaming(CAG)もその1つだ。

CAG。2019年のシックスメジャー・ローリーにて (Photo: ESL)

CAGはAPAC予選のオフラインで好敵手であるAerowolfを破り、2019年のシックスメジャー・ローリーで初の出場機会を得た。しかしグループBでG2 EsportsやRogueを相手に合計9ラウンドしか獲得できなかったことで、その未熟さが露呈した。

CAGは日本国内では尋常ではない強さを誇るものの、APACレベルになると必ずしも望むような成功を収められておらず、 シーズン10プロリーグファイナルやシックスインビテーショナル2020の出場を逃し、ローリー以降は世界規模の大会に参加できていない。

しかしCAGはインビテーショナルAPAC予選のグランドファイナルでXavier Esports(現Elevate)を破り、ついに悪い流れを断ち切った。世界でのデビューから2年を経て、この日本チームは気持ちも新たに、シージ最大のトーナメントに戻ってくる。

ローリー・メジャー出場以降、この日本チームの顔ぶれに大きな変化はない。

交代した選手は1名のみで、2019年末に"Shokei "ことショウマ・シオツカを下げ、 "Ayagator "ことタイヨウ・ヒラヤマを起用。一方ではコーチの"XQQ"ことヒビキ・モトヤマも、2021年の開始時に"Fuji3 "ことフミヤ・フジサキ、さらにRiccardo "Hybrid" Massimino Fontというコーチ・アナリストコンビと交代した。

CAGはパフォーマンスレベルで劇的に向上したわけではないものの、確実に成功を収めてきた。Fuji3とHybridが加わってからは、あらゆる大会で合わせて12連勝(SI予選から数えると、15試合のうち負けや引き分けは一度もない)を達成し、APAC Northで2位、APAC全体で4位となった。

また、日本国内リーグでも6勝0敗の好成績を収めている。

しかしAPACではしっかりとした成績を収めていても、CAGが世界レベルの挑戦者として認められるには、まだ時間がかかりそうだ。

チームもその点を自覚しているものの、2回目となる海外での挑戦に臆することはない。自信を保ちつつ、しかし過信はしない。Fuji3とHybridのコンビが、CAGの選手たちがうまくやっていけるようサポートしているようだ。

CAGが今年の成績をどう受け止めているのか、また、インビテーショナルに向けてどのような改善が必要なのか、SiegeGGはHybridに話を聞かせてもらった。

CAGチームは、最初はAPACで全体6位となり、次に2位、そして今回は4位と、この1年を通して着実に成長しているようですね。成長のためにチームはどんなことに取り組んできましたか?

私たちは、APACでも最上位の競技者になることを妨げているすべての問題点を修正したかったのです。そのためには、それぞれの問題点を理解して、適切な解決策を見つけなければなりませんでした。

以前の私たちは、主にフラッギング・パワーに頼り、相手の弱点と思われる部分は無視するチームでした。今ではFuji3のおかげで、自分たちのことをよりよく理解できるようになっています。特にメンタルや態度の面では、Fuji3がチームの一人ひとりの成長の基盤を作ってくれています。

また、対戦相手が苦手としている部分を研究し、それを利用することで、試合中は常に自分たちが主導権を握れるようにしました。

インビテーショナルは言うまでもなく、APACやAPAC Northよりもはるかに大きな大会です。試合のことやメンタル面ではどんな準備をしていますか?

今回のインビテーショナルでは下馬評が最も低い立場で臨むことになりますが、自分たちのプレイスタイルを完璧なものにし、可能な限り自信を持てるよう準備をしています。

「負ける」と思って臨むなら、試合に出るべきではありません。なので自信を保ちつつも、謙虚な姿勢で取り組んで行きます。

あなたのチームは日本の競技シーンでも大暴れしており、今年のJapan Leagueではこれまで6勝して1マップしか落としていません(無敗記録は継続中)。国内リーグではアプローチをどのように変えているのでしょうか? またそういった変化をつける理由は何でしょうか?

Japan League 2021。現時点での順位表 (Image: Rainbow6JP)

RJLのほとんどのチームはまだ若くて経験も浅いので、自信を持って私たちに挑戦できていません。私たちも、国内の大御所だとは思っていますが手を抜くことはありません。RJLには、すぐにでもAPAC Northの入れ替え戦に挑戦できると言い切れる、非常に優れたチームがいくつかありますから。

今も述べたように、多くの選手が経験不足であることから、プレイスタイルはAPAC全体と比べてもやや緩いと言えます。しかし、日本で開催される大会がそのレベルになっていくのも時間の問題でしょう。

Fnaticに敗北したことで、全体会を通して15連勝というとんでもない記録が途絶えてしまいました。しかしいくつかの小さな失敗(と恐らくいくつかの「作戦の温存」)を除けば、あなたのチームは信じられないほど安定しているようですね。その秘訣は何でしょうか?ロースターが安定していることでしょうか?

各試合でどんな試合運びをしたいか考え、特定の方向に導くことができても、その後は対戦相手によってはそれを変えられて、当初の計画に問題を起こされるものだと思っています。

Fnaticは私たちとの試合に向けて本当によく準備をしていて、あらゆる分野で苦しめられました。

私たちが強い一貫性を維持できている理由はいくつかありますが、あなたの言う通り、ロースターが安定していることが大きな理由のひとつでしょう。最後に加入したのがAyagatorで、それも1年以上前のことですから、ロースターのメンバー全員がそれぞれチーム内でよく馴染んでいることがはっきりと分かります。

Ayagator以外は今回がシックスメジャー・ローリーに続く2度目の世界大会となりますが、どのような準備をしていますか?

私たちがSIに臨むのは、経験を積むためです。それこそが次のステップに向かってさらに成長するための唯一の手段だと考えています。とはいえ、他のチームに挑み、手を焼かせてやる自信もあります。

インビテーショナルではどんな目標を持っていて、それを達成する自信はどのくらいありますか?

グループステージを突破できたら本当に嬉しいですね。非常に難しいことは分かっていますが、普段通りに戦うことができれば達成できると思っています。

変更されたインビテーショナルのフォーマットについての意見と、グループステージでの勝算について聞かせてください。

SI2021 Participating teams 960x540

視聴者にとってもチームにとっても良いシステムだと思います。面白いストーリーが新たに生まれる可能性があり、また他の地域の複数のチームとも対戦できますから。

私たちは可能な限り上位に入ることを目指しています。トップ4に入れたら素晴らしいのですが、今も述べたように、最低でも5位から8位に入ることを目標としています。

ファンやライバルチームに向けて、何か言いたいことはありますか?

ファンの皆様、特に日本とイタリアの皆様には、APAC NorthとAPAC プレイオフでのたくさんのご声援に心から感謝しております。私たちは、日本とAPACのコミュニティを代表して、できる限りのベストを尽くします。

対戦相手の皆さんは、こちらを過小評価しない方がいいでしょう。なぜなら、私たちはAPACの外の地域で認められることに対してハングリーだからです。

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パリでのCAGの最初の対戦相手はDarkZero Esports。日本時間5月11日午後10時30分からスタートします。