Skip navigation (Press enter)

EnvyTaylor「今のC9はインビテーショナル2019のときのMantisFPSより強くなっています」

5月11日からパリで開催されるS.I.2021に向けて、SiegeGGはCloud9のキャプテンEnvyTaylorにインタビューを行った

EnvyTaylor「今のC9はインビテーショナル2019のときのMantisFPSより強くなっています」

APACの希望の星はCloud9なのだろうか? 今回のシックスインビテーショナルに関しては、その通りだと言えるだろう。

APACにおける今大会への期待度は、今年に入ってから著しく低下している。少し前まではAPAC SouthとNorth、それぞれの秋期メジャーで優勝したWildcard GamingとGiants Gamingが、カナダにおいても有力な出場チームになると思われていた。

しかし、新型コロナウイルス感染症のまん延により、3つの大きな問題が生じた。

まずWildcard Gamingは、オーストラリアから出国すると帰国できなくなってしまうため、実質的に大会から外される形となってしまった。

次に、開催地がフランスのパリに変更されたものの、さらに3ヵ月延期されてしまった。

最後に、APAC Southへ強制移動となったGiants Gamingの選手たちは、延期の影響もあってステージ1終了時点で6位と低迷してしまった。

そんな中、大会に向かうAPACチームのうち好調なのはCloud9とCYCLOPS Athlete Gamingの2チームだけだ。そしてこの2チームのうち、世界での経験が豊富なのはCloud9のみ。

つまり彼らこそが唯一の、もっともらしいAPACの希望と言えるだろう。

Cloud9そのものは完璧とは言えない。2021年春の韓国オープンのレギュラーシーズンでDWG KIAやTalon Esports相手に敗れた後、プレーオフでもSGA eSportsに1-2と番狂わせを食らい、約1年半ぶりの国内タイトル獲得に失敗している。

さらに、4月下旬に行われたAPAC 2021ステージ1チャンピオンシップでは、Elevateにあっけなく敗れ去ってしまった。

しかしこれらの敗戦があってもなお、この1年間の成績こそが現在の彼らを表わしている。8月のメジャーで優勝し、全マップがオーバータイムに突入した11月のメジャーでも準優勝。そしてAPACファイナル2020で優勝。いずれも輝かしい実績だ。さらにAPAC Northディビジョンのステージ1でも、韓国人ロースターは完璧な活躍を見せている。

Cloud9。2019年のDreamHackバレンシアにて

Cloud9が最後に世界の舞台に立ったのは、今よりずいぶん前、2019年6月のDreamHackバレンシアまで遡る。彼らが一度だけインビテーショナルに出場した当時、所属団体がない彼らはマクドナルドで働いていたのだが、最終的にタイトルを獲得するG2 Esportsを、第1マップでオーバータイムにまで追い詰めていた。

そして今、チームは5回目となる世界大会に向けて、世界を相手に初勝利を目指している。

SiegeGGは、シックスインビテーショナル2021に向けた準備について、Cloud9のキャプテンSeongsoo "EnvyTaylor" Kimから話を聞かせてもらった。

2021年シーズンのあなたのチームは、APAC Northディビジョンで1位、APAC全体で2位と、概ね順調に成長してきました。このように調子が安定していることや、継続的に成長できている秘訣は何でしょうか?

ロースターを変更をしないことで現在のメンバー間で差が生じないようにして、練習で良いパフォーマンスを出せるようにしたおかげだと思います。

とはいえ、2021年春の韓国オープンではDWGに敗れ、それが1月3日以降の全試合の中で唯一の敗戦となったのにはとても驚きました。APACチャンピオンシップやインビテーショナルに向けて「作戦の温存」をしていたのでしょうか?

作戦を温存していたわけではありません。Staticが体調を崩していたので、コーチのOCNが代わりにプレーせざるを得なくなったんです。だからこれまでのプレイスタイルからも離れるしかなくて、相手に比べて個々の撃ち合いでやや劣ってしまったことが敗因だったと覚えています。

韓国のシージは、Korean Openの開催や今回のDWG KIAとT1の参入によって、商業面での魅力が飛躍的に高まっています。このような大会や団体は、競技シーンの持続や成長にはどれほど重要なのでしょうか。また、韓国のシージはどこまで進化すると思いますか?

韓国の競技シーンに新団体が参入することで、シージを通じてその団体を応援するファンが増えるので、そのような団体が徐々に増えていけば国内リーグもより活発になり、成長につながると思います。

今大会では、C9がAPACの「唯一の希望」あるいは「最良の希望」だと言う人もいます。この点はプレッシャーになっていますか。それともチームはそうした重圧にもうまく対処できるようになりましたか?

私たちのモチベーションの強さは、プレッシャーを上回っていると思っています。というのも、今のC9はインビテーショナル2019のときのMantisFPSよりも強いからです。今回は良い結果を残して帰りたいと思っています。

あなたのチームにとっては5度目の世界大会となりますが、これまで出場したのはあなたとStatic(SweetBlack)だけです。BDS Esport、Oxygen Esports、FaZe Clanといった、他地域のリーグをけん引するチームとの対戦に向けて、どのような準備をしていますか?

Static (元SweetBlack) 。2019年のDreamHackバレンシアにて

前回の大きな世界大会から今回のシックスインビテーショナル2021まで、かなりの期間が空いてしまいました。なのでこれまでの(昔の)経験に頼るのではなく、相手を分析して、弱点を見つけながら準備していきます。

インビテーショナルでの目標、そしてそれを達成する自信はありますか? また、トロフィーを持ち帰ることも視野に入れていますか?

今回のシックスインビテーショナルで、大御所チームに混じって優勝するという目標は大きすぎて、達成が非常に難しいので、最高でもベスト4、もしくはベスト8を目指してみようと思います。

変更されたインビテーショナルのフォーマットについての意見と、グループステージでの勝算について聞かせてください。

前のフォーマットでは、1チームか2チームに負けたらもう(脱落してしまうので)非常にストレスを感じていました。ですが今回のシックスインビテーショナル2021は、グループステージの中位か上位にいるだけでも多少なり生き残れるので、良い変更だと思っています。

ファンやライバルチームに向けて、何か言いたいことはありますか?

今回のシックスインビテーショナルまでには長い休みがあったので、たくさんの準備ができました。インビテーショナルに向けて練習してきた他のチームと同様、うちも選手全員が良いパフォーマンスを出したいと思います。

---

パリでのCloud9の最初の相手はTeam oNe。日本時間5月11日午後6時からスタートします。