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Shas「Kayakには天賦の才と成長力があります」

シーズン2021のスタートに先がけて、SiegeGGではG2 Esportsが新たに契約したKayak選手と、ヘッドコーチのShasにインタビューを行った。

3月1日、Niclas "Pengu" Mouritzen引退のショックから立ち直りつつあった人々は、この先どうなるのかと考え始めていた。誰もがはっきりと抱いていた疑問は、「いったい誰が後釜に座るのか」ということ。ヨーロッパリーグにおけるチャンピオンチームに入るだけでなく、このゲームに関わってきた人々の中でも最高の選手の跡継ぎになれる人物とは?

引退の翌日すぐ、G2 Esportsは新選手との契約を発表した。その名もJordan "Kayak" Morleyだ。

Cowana Gamingから加入したKayakはこれまでもヨーロッパリーグ(EUL)における最高レベルの相手と対戦してきた。だがそれはトップレベルのプレイの中で常に感じる、最大かつ最上位タイトルをめぐる争いがもたらす重圧とは無縁のものだろう。

加入発表の直後から、チャレンジャーリーグ(CL)や英国国内トーナメントを軽く見流していただけの人々、あるいはそれらを見てさえいない人々は、Kayakとは何者か、シージ界において最も多くのタイトルを獲得した選手に代わる能力があるのかと口々に疑問を投げかけている。

しかし今回、英国人ハーフのロースターであるKayakと、熟練のサポートスタッフでありヘッドコーチのThomas "Shas[O]Udas" Leeはインタビューの中で、ともにKayakの今後、ひいてはG2 Esportsチームの将来に自信を見せている。

Kayak、G2 Esportsへの加入おめでとうございます!まずは目の前の大問題について聞かせてください。あなたが引き継ぐ役割は非常に大きい。今回のステップアップによって生じるあらゆる事柄について、どのように感じていて、どのように対処していきますか?

Kayak: どうもありがとうございます。お察しの通り、このような素晴らしい、経験豊かな選手やコーチのいる超巨大団体のチームでプレイできる機会をもらえたことは本当に嬉しいです。時間とハードワークがあれば、すごいことができると思います。

Penguの「穴埋め」であることについてですが、彼のいた場所にぴったりはまれるプレイヤーなんて今後も出てこないでしょう。彼の経歴はきらびやかなものですし、彼ほど成功する選手が今後すぐに出てくるとも思えません。でも自分が何者なのかを知ってもらい、何ができるのかを示すことができれば、きっと素晴らしいことが起きると信じています。

インビテーショナルに出場する前に、EULという最高レベルの環境下でしばらくご自分を慣らす時間がありますが、個人的な目標などはありますか?

Kayak: 個人的な目標は、スクリムや公式戦をやるごとに、チームでより安定した立ち回りができるようになる、ということだけです。試合で勝つために、チームのためにできる限りベストを尽くしていきたいです。

それから、インビテーショナルを制覇する、というのもそんなにまずい目標じゃないですよね?

CLと比べて、EULにはどんな違いがあると思いますか?

Kayak: 他に類を見ないEULの素晴らしさは、CLとはまったく別物でしょうね。ヨーロッパでも最高の選手たちとチームがいるんです。でもCowanaにいたときはEULのチームとも定期的に対戦はしていました。

EULでは単純に、プレイやエイムのレベルが間違いなく高いですね。自分としては最初の試合日が来る前に、なるべく早く自己最高レベルに到達する必要があります。

G2への加入はどのようにして決まったのでしょうか?

Kayak: 前の団体(Cowana)から話を聞いたことが大きなきっかけでした。彼らはG2にアプローチして、私をトライアウトにかけるよう求めていたそうです。最初は驚きましたが、むしろこのチャレンジに向けて今までにないくらいわくわくしていって、自分がこのチームに所属できることを証明したいと思いました。その後はよくあるトライアウトが進んでいって、私や他の人たちは、G2の選手枠に入れるかテストを受けました。

数週間後にCowanaから、トライアウトの結果は上々で、私はG2に移籍することになったと聞かされました。その後しばらくしてから、これがどんなに大きな話かを実感していったんです。今回のチャレンジに向けての意気込みはかつてないほどですよ。

Shas at the Six Invitational 2020.

次はShasさんに。Penguのような功績のある選手は代えが効きにくいと思いますが、何をもってKayakに決めたのでしょうか?

Shas: まず、決定したのは私ではないんですよ。チームの内外で検討すべき要素がたくさんあったので、チーム全体で話し合いを行いました。

新たな5人目の選手は、意見をはっきり言えて、ゲームに対してすばらしい戦略眼を持っていて、なおかつチームのサポート職として完全に適応できることが重要だと感じていました。

それ以外だと、競技シーンのベテランが良いか、新しめの選手が良いかという点で何度も行きつ戻りつした結果、熱いうちに打てて、かつチームが求める役割にはめこんだときに勢いをもたらしてくれるような、注目株の選手にしようという結論に至ったんです。

Kayakには天賦の才と、今以上のモノになる成長力があると確信しています。

EUL、インビテーショナル、そしてシックスメジャーでのG2の目標を聞かせてください。

Shas: どのチームでも、選手が1人代わるといつもすべてが変わります。ですが競技シーンでも卓越した存在になるという私たちの目標は変わりません。チームは今再建の段階にあることを全員が理解しており、Jordanとも限られた時間しかありませんが、何であれ私たちはそれぞれ限界まで力を出し尽くしていきます。

2020年で良かった点は?また2020年で悪かった点はどのように切り落としていきますか?

Shas: CTZNとVirtueが加入した2020年はチームにとって大きな節目で、このロースターで複数のフォーメーションを組み立てる実験をするのにやや時間がかかりました。

VirtueはFnatic在籍時、シックスインビテーショナル2020のプレイオフでG2 Esportsを倒した直後にこのチームに加入した

この2人は純粋なガンスキルと能力の面では大きな力をもたらしてくれましたが、物事を決断していく構図、その基礎の部分を習熟させていくのにしばらく時間がかかりました。たとえば、最初は選手たちが別個に行動することが多く、散発的な撃ち合いばかりのプレイスタイルだったんですが、そのうち連携ができるチームへと進化していきました。

越えなければならないハードルはかつてないほど高かったなとつくづく思います。Jordanが現在のチームの構成にすんなり加わってくれるのは喜ばしいことです。

Penguがチーム内で引退を告げたときの様子や、それを聞いたときの気持ちはどのようなものでしたか?あなたがた二人は何年も共に過ごしてきた仲と思われますが。

Shas: 実際には、以前から長くあった論点でして、ニック(Pengu)が何気なくそれを口にしたのはインビテーショナル2020の頃でした。彼自身それを望んでいるのか確信がなかったようなので、衝動的に決めてしまわないよう守ってあげようとしたんです。ですが、そこにもう情熱がないのなら、チームと彼自身が望むハイスタンダードを備えたプロ選手であり続けることは辛い道のりでしかないんです。

ニコラスのことは誰よりも尊敬しています。彼は競技シーンを去ろうと決意を固めてからも、この4ヵ月間努力をし、規律正しく取り組んでいました。

個人的には少ししょんぼりしています。ニコラスと私はこの4年ほどずっと一緒にこの道を歩んできましたし、友人であり親愛なる仲間がユニフォームを脱ぐところを見るのは悲しいものです。ですが、もし彼からもう情熱がなくなったのだとしても、それは彼にとってもチーム全体にとっても、ベストな選択だったと心から信じています。

G2ロースターの新たな顔ぶれは以下の通り。現地時間3月18日から開幕するEULのシーズン2021をお見逃しなく。

Juhani "Kantoraketti" Toivonen
Aleksi "UUNO" Työppönen
  Ben "CTZN" McMillan
Jake "Virtue" Grannan
  Jordan "Kayak" Morley
  Thomas "Shas[O]Udas" Lee (Head Coach)

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