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プロたちが語る「オペレーション・スティールウェーブ」(Lycan、Crapelle、Budega)

「オペレーション・スティールウェーブ」は明日リリース。SiegeGGはLycan、Crapelle、Budegaにインタビューを行い、新しいシーズンについての意見を聞かせてもらった

プロたちが語る「オペレーション・スティールウェーブ」(Lycan、Crapelle、Budega)

原注:以下のご意見はすべて「オペレーション・スティールウェーブ」のリリース前にいただいたものです。

シージのゲームには間もなく、新オペレーターAceとMelusiが登場する無料DLCがリリースされる。一方で競技シーンでは、昨シーズンに登場したオペレーターであるIanaとOryxがピックできるようになる。

同時に、大量のオペレーターバランス調整や、カジュアル・リワークとされる「民家」マップもリリースされる。さらに競技シーンでは、リワーク「オレゴン」が「国境」と入れ替わるものと見られている。

このゲームにもたらされる一連の変更点が、プロの競技シーンにも影響が及ぶその前に考察を深めてるべく、SiegeGGではSpacestation GamingのJustin "Lycan" Woods、FnaticのLaurent "Crapelle" Patriarche、そしてTeam oNeのMatheus "Budega" Figueiredoにインタビューを行い、今後の展開予測について意見を聞かせてもらった。

Lycan。US Nationals 2019のトロフィーとともに

IanaとOryxについて、競技シーンのメタにどのような形で影響を与えていくと思いますか?

Lycan:

Iana - エントリーフラッガーだけでなく、2人目のサポート役やフレックスの仕事がより効果的にできそうです。彼女を使うことになるマップもいくつかあると思います。フラグを持ってるのはいいんですがソフトブリーチができないので、ピックの常連組に入るのは難しいでしょう。

Oryx - ヤケクソになったときにピックするような男だと思います。ショットガンなり開通役がもう一人必要だったり、もしくは裏取り対策に対して解答が無いときには、ハッチを使ってみようってなるんじゃないでしょうか。

彼は武器もまったく魅力に欠けますが、対戦相手を驚かせたいときには彼と一緒に飛びかかっていくでしょうね。走り回るのに十分なスペースのある、広めのマップでのみ使われると思います。

Crapelle:

2人ともすごく面白いのですが、オペレーターとしてはニッチだと思います。Oryxがショットガンやローテートを作る新たな手段になるような場面に期待しています。特にDocと組んだときとか。そうすれば準備フェイズがより早く済んで、普段は破壊しないオブジェクトなんかも壊せるようになります。

ハッチを上れる能力もプレイしていて実に面白いものになるでしょう。ただ人々が思っているほど効果的に機能するとは思っていません。Ianaを使ったプレイも本当に楽しみにしています。彼女は普段とは異なる方法で敵を釣り出したり情報を集めたりする可能性を秘めています。ピックにフラグが必要になったときのちょうどいい代替案にもなりますし、銃や固有ガジェットも良いものを持っています。

Budega:

Ianaはかなり頼れるオペレーターで、いつもより多く情報を集める必要のあるいろんな状況や作戦をこなすのに使えます。用途が広いので「プッシュのフリ」をして敵を釣れますし、情報収集用に追加のドローンを持っているので、昨今の情報妨害メタを使ってくるチームに対してはとても重要になります。それとは別に、フラグとスモークを選べる点でも重宝できます。攻撃側にハードブリーチャーがいらない「海岸線」などのマップでは、彼女がメタの中心になるでしょう。

Oryxは今のところ状況次第と言うしかないです。(壁を開通するときダメージが減る)強化を受けるのは、たとえばSmokeやMuteなしの(より積極的に仕掛けるメタを後押しするような)戦略ができるようになって良いと思います。ただ使われるとしたら、特定の状況や作戦でのシックスピックがほとんどでしょうね。

リワーク「オレゴン」がマッププールに入ることをどう捉えていますか?次の3ヵ月のステージで、あのマップではどのくらいプレイされると思いますか?

Lycan:

今のところは「オレゴン」を楽しめています。マッププールの中ではしっかりしたマップに見えます。他のチームもテーマパークよりは楽しみにしているようなので、見られる機会は多くなるでしょうね…慣れないマップに乗り込むのはリスクが伴いますが。

Crapelle:

「オレゴン」はとても良いマップだと思います。私の経験では(ランクマッチですが(笑))これまで追加されてきたマップ(カフェとテーマパーク)よりバランスがとれていると思います。攻防ともに良い勝負をするのに必要なツールがそろっていますし、クリエイティブな作戦を作れる素地もたくさんあると思います。遊撃したり、引いて守ったり、上下に広く展開したりと、次の数週間で各チームどんなことを考えてくるかとても興味深いです。同様にどのチームが、またはどのリージョンがあのマップのメタに最も影響を与えるかも見てみたい。新しい「オレゴン」は新鮮で、見込みがあります。Ubisoftは本当に良いリワークをしてくれました。

Budega:

私は新「オレゴン」を楽しんでますよ。Ubisoftはマップの根本はそのままに、つまり誰もが知ってる「オレゴン」を保ったまま、バランス調整の面で本当に良い仕事をしてくれました。オレゴンはテーマパークよりもプレイされると思います。古めのマップの方が既に経験の蓄積がたくさんあって、変わっていない部分もあるので、各チーム気楽にプレイできます。

「テーマパーク」がマッププールに入って3ヵ月が経ちました。どのくらい競技シーンになじんだでしょうか?

Lycan:

屋内を進むのが難しく、ガジェット類を適切に使うことが求められるマップです。一部のチームがまだちっともプレイしていない理由はその点なんでしょうが、今後はもっとピックが増えていくと思います。

Crapelle:

多くのチームが未だに、あのマップにどう取り組んだものか困っていると思います。攻撃にはまだ明確なメタもありませんし、ほとんどの人がテンプレすぎる攻めをしています。それに防衛側の方がやや有利で、全ラウンドのうち6割から8割を取っています。リリース当時の「ヴィラ」みたいに防衛側がとても有利なんです。まぁ最近は勝率もけっこう下がってきていますが。

Budega:

あのマップは競技用じゃないと思います。入ってくる攻撃側に対してあまりに簡単に対抗できるからです。選択肢のない攻撃側は次の数ヵ月で詰むでしょう。そして次の数シーズンの間にマッププールの変更が求められるかもしれません。誤解のないように言っておくと、1、2シーズンならあのマップも「味付け」ということで我慢できます(今のところ他に入れたいマップもないですし)。多分「山荘」がリワークされたらマッププールに入るんじゃないかと思います。

もしマッププールに変更を加えられるなら、どんな風にしますか?

Lycan:

現時点でのマッププールで十分だと思います。うちは「銀行」と「国境」を戻して9マップにしたって平気ですよ。もちろん多くの人が7マッププールの方を好んでいるのも分かってます。

Crapelle:

今は特にないです。新しい「民家」は試してないので競技シーンの可能性があるかは分かりませんが、開発側が言うにはあれはカジュアル用のマップだそうです。現在のマッププールが最も競技性が高いと思います。これ以上の変化を加えていくには、あとは時間とリワーク作業が必要でしょうね。

Budega:

難しい議論です。というのも競技シーンに使えるマップはそんなにないので。(領事館みたいに)「銀行」をアップグレードさせて、「テーマパーク」と入れ替えて欲しいです。今後Ubisoftがリワークをうまくやってくれたなら、「山荘」をマッププールに入れて、「クラブハウス」か「海岸線」と替えたいですね。

MelusiとAceについての第一印象を聞かせてください。今後バランス調整の対象にされるような点はあると思いますか?

Lycan:

Ace - 割り職としてはとんでもなく強くて、BANや工事をしっかりやらないと拠点を守ることがほぼ不可能になります。しかもハードブリーチャーなのにスモークを持ってる。コーチとしてはこれ以上のものは望めませんよ。ガジェットを投げるのにクールダウンタイムを入れるか、遠くからは投げられないようにするべきですね。

Melusi - 銃は極めて防衛向けで、イングレ餅つき要員の新人になるかもしれません。ガジェットも時間が経つにつれて強くなるようにデザインされています。攻撃側の爆発物を排除できれば、ゆっくり拠点に入る以外にできることがほぼありません。彼女のガジェットへの対抗策が増えるといいですね。

Crapelle:

Aceのアイデアは素場らしいと思います。ガジェットのコンセプトも好きですし、とても多用途に扱える。ハードブリーチができて、しかもサブガジェットも良い。その点が彼を強くしているんでしょう。攻撃側がハードブリーチをしている間、防衛側が使ってくるガジェット類に対処しながら攻め続けられるのは大歓迎です。AK12もデータ上ではこのゲームにおける最強の銃ですから、Aceがあまりに強くなり過ぎたら変更されるかもしれません。ただ今のところはあまり心配していません。

Melusiについては、あのガジェットでできることについてすべてを見ていく時間が取れていないのですが、いいツールを持っていますね。銃の強さとスピード3、そこに強力なサブガジェットを合わせると、強すぎるかもしれません。Aceよりも彼女を「バランス調整」の対象にする必要があるでしょうが、Twitterで言われているほどぶっ壊れとは思いません。対処するのに以前より多くのガジェットが必要ですし、スロー効果というのも「FPS」らしからぬものですが、これは『レインボーシックス』という、独自の美しさのあるユニークで複雑なゲームです。私としては、対策を練って、彼女に対して使える便利なものはなんでも使いまくって、うちのチームがより多くのラウンドや試合で勝てるようにしていくだけです。

Budega:

まだ2人をプレイする機会が得られてないんです。でも見たところ、Aceはシンプルに強すぎるので競技シーンに解き放たれる前にナーフが必要なのは間違いありません。ガジェットを1つ減らし、壁に使うかハッチ1つ開けるかで使い所を限定して、それと壁やハッチを割るのにかかる時間をThermiteやHibanaよりも遅くするという案はどうでしょう。

Melusiはとても頼れるオペレーターになるでしょうね。ただJagerが2/2になったようなナーフが必要です。彼女は銃(Lesionの銃)も使えるものだからです。便利かつ情報収集ができるガジェットも、現在のメタの中心になるでしょう。

新シーズンではAmaru、Zofia、Ela、Echoの性能が変化するなど、大量のバランスアップデートが加えられ、さらに新サブガジェットも登場します。これらのうち、最も影響を与えるのはどの変更でしょうか?もう1つ、Buckはフラググレネードを失ってしばらく経ちましたが、今でもフラグを没収したのは間違いだったと思いますか?

Lycan:

ZofiaとElaへの変更点が競技シーンでは飛び抜けて影響大だと思います。マウスを動かせないのは長い間プロたちが不満にしていた点なので、これは大きな変更ですよ。

Echoへの変更点でもプレイ体験が大きく変わるでしょうが、ハイレベルなプレイではそれほど重要ではないと思います。Amaruの場合、いま持っている中で最高の装備は銃(G8A1)なので、それが突入後により早く使えるようになるなら、使われるチャンスは増えると思います。ただサブガジェットに良さがないので、多くのケースではピックに値しないでしょう。

Buckのフラグ没収には今でも強く反対しています。ただソフトブリーチ要員以外にも彼には敵にしかけていく方法が他にたくさんあるので、これで何もかもおしまいというわけではないでしょう。

Crapelle:

Amaru関連の調整によって彼女は多少使えるようになったと思いますが、今なお特定の条件下でしかピックできないニッチなオペレーターです。あとはネタピックとか。コンカッションへの変更はとても気に入っています。関連していくつかのガジェットも影響を受け、新しいプレイヤーにとっては少しは納得がいくものになりますし、選手たちにとってのストレスも減るでしょう。Buckをめぐる議論については、あれは失敗だと思ったことはありません。彼は良いポジションいたので驚きましたし、予想もしてませんでした。ただ振り返ってみると良いポジションにいすぎたのも間違いないでしょう。安全な場所から複数箇所を、上からも下からもソフトブリーチができますし、ガジェットなり敵なりを排除できるフラグも持っていて、銃も強い…。1人のオペレーターに対してこれ以上のものはないでしょう。インビテーショナルでもほとんどのラウンドにいましたし、1人のオペレーターが1つのメタで存在感を発揮するなら、そのオペレーターは強すぎることになります。フラグがなくなったらIQのピック率は地に落ちると言われましたが、ガジェットはそのままなので、そんなことにはなっていません。Buckも同じようになると見ています。

Budega:

Buckがフラグをなくしたことと感知アラームの追加は、見てきた中でもっとも興味深い変更です。彼をフラッガー専用として使っていたチームの中には、彼を外すところも出るでしょう。そしてSledgeが新たな選択肢となった。それでもMeverickが使えるなら、彼がフラグを持っているのでBuckもまだ使われると思います。

感知アラームはとても良いサブガジェットで、(たとえばテーマパークなど)射線が多いボム位置や、(たとえばSSGのクラブハウスなど)遊撃戦術では助けになるでしょう。

昨今世界全体で発表されたeスポーツシーンの改変について、いちばん楽しみに感じたのはどの部分でしょうか?

Lycan:

シージにFaceitっていう新しい運営企業が入ってくれて、彼らと仕事をしたりお互い知り合えたのは本当に嬉しいですね。私の個人的なことについてご存じかは知りませんが、ESLとは最高の経験ができたとは言えませんでした。ただ今にして思えば彼らもこのゲームの競技シーンを作り上げてきてくれたんでしょう。他のゲームタイトルのように両方に運営してもらえないのは残念でなりません。

将来のことについてはいつでも楽しみにしています。ただこのゲームを通して、文字だけで喜んでも仕方がないことは分かっているので、成り行きを見守ろうかと思います。

Crapelle:

本当に楽しみです。『リーグオブレジェンド』のようにすべてのリージョンでフォーマットが異なるのは良いことだと思います。リージョンごとに多様性や異なる進化が見られますからね。北米以外もBo3ならもっと良かったんですが、Bo1でもそれほど気にしてません。スイス式のフォーマットがAPAC Northでどんな風に行われていくのかも興味深く、楽しみでもあります。あれはとてもユニークで、私も好きなフォーマットなんです。

Budega:

新しいLATAMのフォーマットは大歓迎ですよ。ようやくすべてをオフラインでやれる環境が戻ってきたんですから。試合成績に安定感を出すにはこの形式がとても重要なんです(オンラインはちっとも信用できません)。そのうえ他の南米国のチームとも戦えるなんて、本当に面白くなると思います。

もしフォーマットに変更を加えるなら、どんな風にしたいですか?

Lycan:

うちのグループのフォーマットについては、どんな風に運営されていくのか全体像が見られるまで待ってみないことにはね。

Crapelle:

始まる前だから何も言えないですね。Bo1よりBo3の方がいいけど、そのフォーマットで試合をすると配信時間が膨大になってしまいます。もっと多くのリーグに、北米のようなオフライン環境でやってほしいと思います。少なくとも現在のEUやAPACの競技シーンはまだそこには至っていません。一連の発表や、これからのeスポーツのことにはとても満足しています。将来が楽しみです!

Budega:

私ならBR6のフォーマットをBo3に。EUリーグもBo3にします。Bo1やBo2は競技シーンに適していない。何よりも、私は引き分けが大嫌いなんですよ!

その他のさまざまなコメント

ここからはシージコミュニティの有名人たちが、新シーズンについて語っていたことをまとめていく。

北米プロ選手の意見

元キャスターで現在はMirageの選手であるRob "Flynn" Flynnが、北米リーグの変更点について語っていた:

個人的な意見を言わせてもらうと、リージョン内を国ごとに分割してしまうのは喜ばしくない。戦う相手が固定されると才能ある選手の成長を阻んでしまうと思う。どんなスポーツでも、チームのロースターは複数の国々の選手によって構成されている。それは単純に70億の中から人をかき集めてきた方が、一国内で集めるよりもより良い成績を出せるからだ。

国別に区切ったことでどんなわだかまりが生じるか確信はないものの、とはいえそれがルールだと言うなら、それでもいい。私たちは勝つためにここにいるのであり、ルールや規約を守りながら、できることなら何でもする。

2度の世界チャンピオン経験者Troy "Canadian" Jaroslawski。新オペレーターについて:

Soniqsのポッドキャスト内で、Lauren "Goddess" Williamsが新シーズンについて語っていた:

Oxygen Esports のGabriel "LaXInG" Mirelez。Aceのデザインについて:

EUプロ選手の意見

RogueのMaurice "AceeZ" Erkelenz。Amaruについて:

シージ史上もっとも成功した選手、Niclas "Pengu" Mouritzen。リワーク「民家」について:

Lycanの発した不満に対する提言:

RogueのLeon "LeonGids" Giddens。リワーク「民家」について:

Natus VincereのLuke "Kendrew" Kendrewより:

キャスター陣の意見

Derry "Dezachu" Holt による、ヨーロッパリーグの変更点に対するツイート:

Ghassan "Milosh" Fingeによる、ヨーロッパリーグの変更点に対するツイート:

Parker "Interro" Mackayはこう述べている:

Melusiに関する意見についてはこちら:

新オペレーターたちが持つ可能性について、アナリストのAlex "z1ronic" Dalgaard-Hansenが語っている:

ストリーマーからの意見

Logic Bomb podcastでは、シージのシニア・レベルデザイナーであるジェレミー・ダウセット氏からリワーク「民家」について語られている:

Ubisoftからアップロードされたyo_boy_Royのリワーク「民家」探検動画:

新オペレーターたちについて語るGeorge "KingGeorge" Kassa:

CoreRossは「Mythbusters」シリーズの中で追加要素について調べている:

Aceについて語るDillon "Get_Flanked" Clark:

その他の新要素 

新オペレーターたちやマップ、バランス変更に加えて、「オペレーション・スティールウェーブ」では新しいエリートセットとしてEchoの「天下無双」もリリースされる。

Zofiaのエリートセット「ドゥフ・ボヨヴィ」も発売中。

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以上のアップデートがなされる新シーズンは今週リリース。また、新しくなったヨーロッパリーグは6月22日月曜日からスタートする。