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これからの南米eスポーツ - 3つのサブリージョン、ドラフト制度、R6アカデミー

全容が発表されたLATAMリージョンの変更点をまとめて紹介しよう。新シーズンのスタートはわずか1ヵ月後に迫っている

ESLが南米(LATAM)の競技シーンを去り、Ubisoftがこのリージョンにおけるその役目を引き継いだのに合わせて、数多くのルール変更が実施される。LATAMは3つのサブリージョンに分割され、ブラジルがプライマリーリーグ。メキシコとその他南米がセカンダリーリーグとなる。

目次:

ブラジル区域

ブラジルリーグのスタート時には、以下の10チームがサンパウロを舞台に、十分に安全であると確認され次第オフラインで試合を行う。

Team Liquid - nesk, xS3xyCake, Paluh, psk1, HSnamuringa, Silence and Sensi (ともにコーチ) 
Ninjas in Pyjamas - Kamikaze, Psycho, julio, Muzi and pino
MIBR - Cyb3r, Bullet1, MKing, cameram4n and Guille (コーチ)
FaZe Clan - Astro, mav, yoona, ion, live and Sn4rfx (コーチ)
INTZ - Dudds, Vnx, DRUNKKZZ, Vittzzz, bor, Alemao (サブ), JP, and igoor (ともにコーチ)
 Black Dragons e-Sports - pzd, wag, Hugzord, Hornetao, Lagonis and sSeiiya (コーチ)
Team oNe eSports - reduct, Faallz, LuKid, FelipoX, Rappz, Vivas and Budega (ともにコーチ)
FURIA - Bersa, Miracle, BmH, fredQx, h1ghs, Twister and TchubZ (ともにコーチ)
W7M Gaming - panico, freeao, Guii, pdr1n, HerdsZ and Abreu (コーチ)
Santos e-Sports - Mity, DoDo, SkaDinha, cypriSs, Hellraiser, and Rovida (コーチ)

南米のeスポーツシーンでは、イヤー5は2つの「ステージ」に分割される。1つは6月から8月、もう1つは9月から11月に行われる。各ステージでのリーグ戦ではブラジルの10チームがBo2で対決し、このサブリージョンにおけるトップチームを決める。ちょうど現在のBR6と似たフォーマットだ。

Bo2ではチームが2勝すれば3ポイントが与えられる。1勝1分の場合は2ポイント。1勝1敗、もしくは2分の場合は1ポイント。そして2敗した場合はポイントは与えられない。

2つのステージが終了した時点で、それまでの累計ポイントから最終ランキングが決定する。うち上位4チームがそのままリージョン・ファイナルへ進出、ブラジルトップの座を賭けて激突する。同時に、10位に終わったチームにはこの「シリーズA」リーグ戦に留まるために、「シリーズB」つまりチャレンジャーリーグに相当するリーグのチャンピオンと対決するチャンスが与えられる。

ファイナルは準決勝からスタートし、Bo3で行われる。グランドファイナルではBo5となる。

また、この地域では「America's Elite Six Cup」も発表された。こちらは各ステージの終了後に行われるもので、さまざまなチームにシックスメジャーへの出場チャンスが与えられる。この大会ではブラジル区域の上位5チームにメキシコチームの上位2チーム、そして南米区域のトップチームが4日間にわたる戦いを繰り広げる。

形式はGSLと同様だ。8つのチームが各4チームからなる2つのグループに分けられ、Bo3によるグループステージが行われる。ブラジル区域の上位2チームには各グループのシード権が与えられる。

最初の3日間ではグループステージが行われる。そして最終日となる4日目には、各グループの上位2チームがプレイオフ準決勝に進出。同時にこの4チームがシックスメジャーへの出場権も獲得することになる。準決勝とグランドファイナルがBo3で行われ、LATAMシージ界のステージチャンピオンが決定する。

未確定事項ではあるが、この「America's Elite Six Cup」に参加した全8チームにも、他のリージョンと同様シックスインビテーショナル出場のためのポイントが与えられるものと思われる。

メキシコ区域

メキシコ・サブリージョンは昨年の「Mexican Championship」に参加した7チームで構成され、安全が確認され次第メキシコシティを舞台にオフラインで試合が行われる。各チームのロースターは未確認だが、出場チームを以下に列挙する。

 Infinity Academy
 Atheris Esports
 Estral Esports
 Pixel Esports Club
Timbers Esports
 Chivas esports
Mexico eSports Team
その存在を忘れられがちなメキシコのシージ競技シーンだが、これら7チームが、上述したように各ステージの最後に行われる「Elite Six Cup」に出場する2チームにしぼりこまれる。もしそこでグループステージを2位以内で通過すれば、次のシックスメジャーへの出場権を獲得できる。

南米区域

最後に、ブラジル以外のすべての南米国で構成される南米区域を紹介しよう。参加するチームのほとんどはアルゼンチン、チリ、ペルーの選手たちで構成されている。現在確認できているチームは以下の通りだ。

 Nocturns Gaming
 9z Team
LBS Esports
Furious Gaming
 Malvinas Gaming
 Coscu Army Esports
Azules Esports
Infamous Gaming

上述したように、このリーグを首位で終えたチームには、各ステージの最後に「Elite Six Cup」で南米のステージチャンピオンとなるチャンスが与えられる。グループステージを2位以内で通過すれば、次のシックスメジャーへの出場権が獲得できる。

シリーズB (チャレンジャーリーグ)とリーガ・シックス

ファンの間では既に知られていた「リーガ・シックス」が今年から一新される。まず5月、6月、7月の3ヵ月にわたってスイス式(訳注:勝ち抜け戦ではなく、敗者復活枠があるトーナメント形式)でのトーナメントが行われる。興味深いことに、全選手は16歳以上であればいいという点にも触れておきたい。この3度にわたるトーナメントが終了し、最大獲得ポイント数上位8チームによって、チャレンジャーリーグに相当する「シリーズB」リーグが構成される。

このシリーズBでは8チームが1度ずつ対戦し、上位4チームがプレイオフに進出する。そこでまずシリーズBの王者を決定し、優勝チームは2020年の2つのステージの終了後に「リージョン・ファイナル」へと出場。ブラジル区域を10位で終えたチームとその場で頂上決戦を行う。

とはいえ現時点では、メキシコや南米区域については詳細な情報が乏しい状態だ。

ドラフト制度とR6アカデミー

実に興味深いことに、LATAMリージョンでは「R6アカデミー」や「ドラフト」なるものが導入される。最高レベルの試合ができるチーム、すなわちブラジル区域のシリーズAに入っているチームが「アカデミー枠」を持つことができる。これらアカデミー枠を持つチームは、昇格戦とは無関係になるということわり書きがついているが、リーガ・シックスやシリーズBにも出場できる。

移籍市場が開いている間なら、アカデミー枠のメンバーとしてチームに所属している選手は、企業側がそれを望んだり、欠員が生じた場合はメインロースターに入ることもできる。

それとは別に、「ドラフト」はNBAにある制度を模したもので、どのチームにも属していないプレイヤーが、シリーズAまたはアカデミー枠として各企業と選手契約できるというものだ。ただしいかに見所のあるプレイヤーとはいえ登録届は提出しなければならないし、別の企業と正式な契約を結んではならないという規制もある。

各企業は選手たちを2つのラウンドに分け、チームにつき1人ずつ、各ラウンドで1人ずつピックすることができる。ブラジル区域シリーズAのチームのうち、まずプレイオフへの参加資格を持っていないチームに6人目の選手を指名する権利が与えられる。指名された選手はオッズごとに抽選に振り分けられ、ブラジル区域における最終順位にしたがって各チームが抽選を行う。同じ手順が第2ラウンドでも繰り返され、今度は前のシーズンの上位4チームからそれぞれ先に指名できる。

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