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これからのヨーロッパeスポーツ - ヨーロッパ全域にナショナルリーグが登場

全容が発表されたEUリージョンの変更点をまとめて紹介しよう。新シーズンのスタートはわずか1ヵ月後に迫っている

ESLがヨーロッパ(EU)の競技シーンを去り、FACEITがこのリージョンにおける役目を引き継いだのに合わせて、EUでは数多くのルール変更が実施される。他の3つのリージョンとは異なり、EUは「サブリージョン」に分割されず、少なくとも現時点ではオフラインの試合もない。ともあれシージの試合は大勢の期待通り、これからも続いていく。

また、今回のUbisoftからの発表の大部分は、このリージョンのティア2ステージにあたる「ヨーロピアン・ナショナル」の説明に重きが置かれていた。

目次:

ヨーロッパリーグ

ヨーロッパリーグは6月22日からスタートする。試合時間は月曜日と水曜日の中央ヨーロッパ夏時間午後6時から(訳注:日本時間は火曜日と木曜日の午前1時)。マッチデーは各ステージ9回あり、それぞれUbisoftパリスタジオから配信される。

シックスメジャーを節目とする各ステージは3ヵ月にわたって行われ(今年は6~8月、9~11月)、全10チームが総当たり形式で対戦する。各ステージでチームはそれぞれBo1を行い、結果に応じてポイントが付与される。勝利で3ポイント。引き分けは1ポイント。敗北すると0ポイント。このあたりは旧フォーマットのプロリーグと同様だ。

各ステージの終了時点でリーグ内の上位4チームが、シックス・インビテーショナル出場に必要なポイントを与えられ、さらにシックスメジャーに招待される。一方で5位、6位、7位、8位で終わったチームにはポイントだけが与えられる。

EUリーグで戦う10チームは以下の通り:

G2 Esports -- Pengu, Kantoraketti, UUNO, CTZN, Virtue, Shas[O]Udas and Sua (ともにコーチ)
Natus Vincere -- neLo, Kendrew, Saves, Doki, Panix and jahk (コーチ)
Team Vitality -- BriD, BiBoo, Stigi, Goga, Hungry, Lyloun and Affy (コーチとアナリスト)
Rogue -- Hicks, risze, AceeZ, korey and ripz
Team Secret -- KS, Drvn, Prano, Hife, Exp0, Lazzo, Omerta and Titan (コーチ2名とアナリスト)
Team Empire -- ShepparD, JoyStiCK, karzheka, Scyther, Dan and RayzerGM (コーチ)
Virtus.pro -- wTg, Rask, Shockwave, p4sh4, Amision, Toda and Andreezy (コーチとアナリスト)
BDS Esport -- rxwd, Shaiiko, Renshiro, RaFaLe and Elemzje
IziDream -- P4, Shiinka, Chaoxys, Dirza and Voy
Chaos Esports Club -- REDGROOVE, Renuilz, VITO, SHA77E, Syred and Hyperino (コーチとアナリスト)

全3ステージの終了時点でポイントが集計され、上位4チームがリージョン・ファイナルへ出場する。これはヨーロッパ・チャンピオンの座を賭けてオフラインで互いに競い合おうというものだ。一方で9位に終わったチームは入れ替え戦に出場し、そのシーズンにおけるチャレンジャーリーグの入れ替え戦プレイオフを2位で終えたチームと(リージョン・ファイナルの場で)対戦することになる。リーグ10位となったチームは自動的に降格となり、チャレンジャーリーグの入れ替え戦プレイオフで優勝したチームと入れ替わる。

ヨーロピアン・ナショナル

次シーズン開始後、以下の各リーグが公式に「ヨーロピアン・ナショナル」に組み込まれる:

GSA Nationals -- ドイツ、スイス、オーストリアのリーグ戦
Russian Major League -- ロシアと旧ソビエト諸国のリーグ戦
 6 French League -- フランスおよびフランス語圏のリーグ戦
 Nordic Championship -- デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンのリーグ戦
 UK & Ireland Nationals -- イギリスとアイルランドのリーグ戦
 Benelux League -- ベルギー、オランダ、ルクセンブルグのリーグ戦
 Spain Nationals -- スペイン国内リーグ
PG Nationals -- イタリア国内リーグ
Polish Masters -- ポーランド国内リーグ

これら各リーグ戦を首位で終えたチームに、オープン予選を勝ち上がってきた1チームを加えて、このリージョンのチャレンジャーリーグとなる。もしいずれかのリーグで優勝したチームが既にチャレンジャーリーグの出場資格を持っていた場合は、代わりに準優勝チームに出場権が与えられる。

このフォーマットでは多国籍チームが形成される余地もあるので、そうしたチームに向けて以下の2つの規定が敷かれている。

  1. チームの運営企業1つにつき1つの国籍を決めるものとする(たとえばTeam Vitalityはフランス国籍、つまりこのチームは6 French Leagueでプレイする)
  2. 選手の半分以上がその国内で暮らしている場合は、その国をチームの国籍とする(たとえばG2 Esportsの選手たちはドイツで生活しているので、GSA Leagueでプレイする)

以上のルールを踏まえると、ハンガリー人から成るSalamanderのロースターを除いて、シーズン11のヨーロッパ・プロリーグやチャレンジャーリーグ、同クローズド予選で戦ってきた24チームのうち23チームがそれぞれ対応するナショナル・リーグに組み込まれることになる。また以前報じたように、これらナショナルリーグのルールもプロリーグのそれと合わせる形で改訂が行われる。

  • 選手は16歳以上ではなく、18歳以上でなければならない
  • 各チームとその運営企業は、9ヵ月に渡る各シーズンのうち1つのナショナルリーグにしか参加できない
  • 選手は国境を越えたチーム移籍が可能だが、プロリーグの移籍市場が開いているときに限られる
  • 選手は9ヵ月のシーズンの間は1つの国内リーグに留まるものとする。移籍市場が空いているときだけ移籍できる

チャレンジャーリーグ

チャレンジャーリーグの上位2チームも、リージョン・ファイナルに出場することになる。そこでどちらがチャレンジャーリーグのチャンピオンかを決定し、勝者は自動昇格。そしてもう一方のチームはヨーロッパ・リーグ9位のチームと入れ替え戦を行う。

チャレンジャーリーグでは、12チーム(各ナショナルリーグの優勝チーム、オープン予選の優勝チーム、入れ替え戦の敗者、ヨーロッパリーグ最下位のチーム)がまず6チームごと2つのグループに分割される。上位リーグと同様、各グループ内でBo1の総当たり戦が行われ、上位4チームがチャレンジャーリーグ・プレイオフへと出場する。プレイオフで争って上位2位までに入ったチームが、リージョンファイナルでの入れ替え戦プレイオフに歩を進める。

配信

このリーグでは試合配信も大きく進化し、キャスター陣はUbisoftのパリスタジオに全員集合しての配信となる。リーグ観戦をさらに面白いものにするべく、たくさんの新機能も用意される。

  • キャスター陣を支える「スペシャルツール」と「アイテム」

  • アナリスト専用エリア

  • 新しい討論コーナー、論説コーナー、その他関連コンテンツ

  • バックステージの技術進化

しかし新型コロナウイルス感染症の影響もあり、EUリーグがスタートする6月22日時点でスタジオ全体が開かれるわけではない。

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