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Oxygen Esportsが元Reciprocityのロースターを獲得

3月に企業から放出されたTeam Reciprocityのロースターが、間もなくラスベガスで始まる北米オフラインリーグを前に、Oxygen Esportsに加入した

北米でのプロリーグ最終シーズンを4位で終えた後、元Team Reciprocity のロースターはOxygen Esportsに新たな住まいを見出した。かつて「Team Genji」を名乗っていたこの企業はブランドを再編しているところで、「ハースストーン」や「リーグオブレジェンド」で名声を博している。また、今回はReciprocity の「ロケットリーグ」部門のロースターとも契約を結んでいる。

Cloud9となって19ヵ月目にして、「DreamHack Montreal 2018」で北米初の世界大会優勝をもたらしたこのチームは、新たにTeam Reciprocityとなってからも良好なパフォーマンスを継続し、シックスインビテーショナル2019でも華々しく活躍。最終的にチャンピオンとなるチームに敗れたものの、北米勢としては最上位で大会を終えた。

しかしその後、ミラノで行われたプロリーグ・シーズン9ファイナル出場へは3ポイント差で届かず、シックスメジャー・ローリーのクローズド予選ではTSMとSSGに後れを取ったことで、昨年のメジャー大会には出場がかなわなかった。

それでもマイナー大会にはどうにか出場までこぎつけていた。一つは「DreamHack Valencia」で、準々決勝まで進出したところで現在のRogueであるLooking For Orgに敗北。「DreamHack Montreal 2019」ではタイトル防衛をかけて戦うも、SSGと北米時代のRogueのロースターに敗れ、グループステージを抜け出すこともできなかった。

FoxA。DreamHack Valencia 2019にて

チームとしては後退していたにも関わらず、Reciprocityはプロリーグでは変わらず活躍し続け、シーズン10を北米2位で終えて常滑市で行われたファイナルへ出場。相手は2名がサブメンバーだったとはいえ、そこでNinjas in Pyjamasの面々を撃破した。しかしその後の準決勝では、最終的にチャンピオンとなるチームに8-7、7-1、7-5というスコアで敗れ去った。

このファイナルの結果を踏まえて、チームはMarkTheSharkと、現在DarkZeroに所属しているSkysを、NyxとVertcLに交替させた。新メンバーにも助けられ、企業としては初めて「2019 US Nationals」グランドファイナルに出場するが、そこでSSGに3-0というスコアでストレート負けを喫してしまう。

LaXInG。シーズン10プロリーグファイナルにて

その3ヵ月後、チームはいま一度シックスインビテーショナルへ出場するも、G2とBDSに敗れ、昨年の成績より劣る、北米チームとしては最下位のスコアでグループステージからたたき出されてしまう。これを受けてチームはさらに2名に変更を加えた。NyxとRetroをSlashugとb1ologicsに交替させ、こうして現在のメンバーが集まった。

しかしシーズン11が終わりに差し掛かった頃、Team ReciprocityのオーナーChad Larsson氏は、コロナウイルスのまん延によってチームの財務が破綻したことを発表。契約メンバーを放出せざるを得なくなった。これにより、チームは代わりとなる新企業を探し求めていた。そして今回、Oxygen Esportsがこの北米チームをすくい上げ、Ubisoftが発表した将来の北米競技シーンの詳細に関するブログでもその事実が明かされた。

Oxygen Esportsはどちらかといえば成功している企業だが、これまでの多くのシージチームとは異なり、デジタルカードゲームのeスポーツ界で名が知られており、FPSゲームのチームを獲得するのは今回が初となる。さらに言えば、この企業は現在、これまで「Team Genji」と名乗っていたところからブランド再編を図っているのだが、今のところその点が反映されたのは公式Twitterの名前が変わったくらいで、他のあらゆる部分では旧ブランド名がそのまま使われている。

この企業の最大のチームは「ハースストーン」部門で、現在のところ5人のプロ選手を4つのリージョン(ドイツ、アルゼンチン、アメリカ、韓国)に擁しており、彼らがこの企業を2018シーズン全体におけるトップチームに押し上げたと言える。Oxygenは「リーグオブレジェンド」のチームも有していたが、今年の1月に袂を分かったようだ。

しかし今回、OxygenはTeam Reciprocityのメンバーを丸ごと獲得したのと同様に、「ロケットリーグ」の競技シーンにも参入した。

また「マジック:ザ・ギャザリング (MTG)」と「Eternal」というカードゲーム2タイトルでもチームを獲得、さらに以前からのべ26人のストリーマーを、LoL、MTG、ハース、Eternalそれぞれで抱えている。また小規模ながら「PUBG」と「カウンターストライク(CS:GO)」でも2つのFPSストリーマーチームを擁している。

今回の選手獲得によって、この企業は従来の獲得スタイルから大きく一歩進んで、北米序列4位のチームとともにシューター系の世界にも乗り出そうというわけだ。一連の動きの中では、企業側は新しいチームメンバーにラスベガスでの新しいチームハウスを提供する必要があるのだが、となると新パイロットプログラムにこのチームも含まれている可能性は十分にあり得る。Oxygenの新メンバーとなった彼らは、次季競技シーンでも多くの活躍を見せてくれるだろう。

Davide "FoxA" Bucci
Gabriel "LaXInG" Mirelez
Franklyn "VertcL" Andres Cordero
 Spencer "Slashug" Oliver
Khalil "b1ologic" Pleas
Anthony "HOP3Z" Lee (coach)
Taylor "Redeemer" Mayeur (coach)

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