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Dizzle「噛ませ犬に格下げされるのは悪い気はしません」

「インビテーショナル・インサイト」シリーズの第1回は、FnaticのコーチDizzle氏。インビテーショナル2020に向けたチームの準備について彼から話を聞かせてもらった。

Dizzle「噛ませ犬に格下げされるのは悪い気はしません」
This article is translated. Read the original: Dizzle: "It is a good feeling going back to being an underdog"

アジア・太平洋地域で最も成功したチームが戻ってきた。プロリーグ・ファイナルズへの出場失敗を経て、新たな2人の選手を加え、今回はAPAC三番手としての登場だ。モントリオールでのこれまでの最高記録である同率5位を、今度こそ過去のものにしたい。4回連続のインビテーショナル挑戦となるFnaticは、ローリー・メジャー以降大幅に成長している。

1年前のFnaticのロースター(Photo: DXRacer Japan)

Fnaticが最初に世界から注目を集めたのは、シックス・インビテーショナル2018でのことだった。その直後にプロリーグ・チャンピオンとなるTeam Liquidや、後にTeam Empireとなる元ROOM FACTORYのロースターを相手に、APACとしては初めて、世界と戦って勝利したチームとなった。その年の後半ではさらに躍進し、野良連合とともに挑んだシーズン8プロリーグ・ファイナルズでは、Magnetの代理としてDizzleが入り、Evil Geniusesに2-0の大番狂わせを起こした。しかしそこがAPACリージョンにとっての最高成績だった。以降、野良連合とFnaticはシックス・インビテーショナル2019に揃って出場し、野良連合は世界ベスト4になり、シーズン9ファイナルズではFntaicが勝利したものの、その後のEmpireとの試合でFnaticはあっさり敗北してしまった。

昨年のFnaticはローリー・メジャーに出場し、DarkZeroとFaZe Clanに共に敗れた。この2チームは今回のインビテーショナル2020でも同じグループに入っている。シーズン10APACファイナルズではGiants Gaming に敗れ、日本で開催されたシーズン10ファイナルズへの出場を逃し、チームの最低記録も更新してしまった。これに対処すべく、Patrick "MentalistC" FanとTex "Tex" Thompsonの2名と契約した。今大会への出場権を賭けて予選に乗り込んだ彼らは、本来の力を取り戻したように見受けられる。

SiegeGGでは、チームのコーチであるJayden "Dizzle" Saundersに、一連の変化が意味するものや、インビテーショナルでの注目点について聞かせてもらった。

チームはシーズン6ファイナルズ以降で初めてプロリーグ・ファイナルズへの出場を逃し、その結果チームが大改造されました。今回の変更でチームはどんな具合になりましたか?

国内レベルではみんなうまい具合に馴染んでくれています。APACのチームとしては、出場権を得るまで1マップも落とさずに戦い続けたのは、今回のインビテーショナル2020予選が初めてだったと思います。世界レベルではどうかは、これから確認しに行くところでなんですが、チームは再建を経て若々しさを保てているため、今大会は世界のベストチームを倒すための大仕事になるでしょう。

Xavier Esportsと彼らのFinkaには苦められていましたね。彼らと戦うのがいかに難しかったか聞かせてください。

あれは本当に貧乏くじな試合でした。相手は攻撃では極めて強力な武器を使い、防衛では4、5発でキルが取れる武器を持ってきていた。さらにFinkaのブーストは(弾丸)5発とか7発分にも相当します。最初の2発でヘッドショットをとれないと、マップを落としてしまう。つまり最初の撃ち合いで負けたら、そのまま芋づる式にラウンドを失ってしまったんです。長丁場となる大会の中では、ああいうのは起きるべくして起きたのでしょう。

グループAは生易しいグループではありません。対戦する3チーム(DarkZero、Empire、FaZe)は皆さんよりも強いと言って過言ではない。今回で3回連続となったインビテーショナルで、プレイオフ進出への方途をどのように描いていますか?

噛ませ犬に格下げされるのは悪い気はしませんよ。昨年はグループステージ突破の見込みは1.7%くらいでした。その前は、私たちがLiquidを倒してグループから抜け出せるほどの競争力があるなんて誰も想像していなかったでしょう。一からやり直すのはいいものです。

APACには新たにGiants Gamingという大きな組織が加わりました。リージョン全体にとってこうした援軍はどのくらい重要だと思いますか?

これこそまさに私たちが必要としていたレベルの援軍です。選手を支援し、導き、APACに成長と安定をもたらせるだけの実績や名声のある企業がもっと増えれば、チームのプロ組織化がもっと早まりますし、競技のレベル自体も高まるでしょう。一度こうした環境を手に入れれば、お互いを世界のレベルにまで高め合うことができます。Harryが言っていたように、「一致団結すれば、一人ひとりが強くなれる」わけです。APACにとっては素晴らしい船出ですので、今後ももっと多くの援軍が来てくれることを望んでいます。

グループ分けの抽選については多くの事があれこれ言われています。Fnaticとしては何か言ってやりたいことはありますか?

インビテーショナルに出る全チームが強力なので、理論上は簡単な試合なんてありえないでしょう。ただグループAとグループBについては少し懸念が残りますね。グループCに集められたLATAMのチームについてもです。大会とは、適切に抽選を行うことでそれぞれの試合が緊迫したものになり、大会が進行するにつれて、その緊迫度がいや増していくんです。グループAでチャンピオン候補同士が潰し合いをするのは、大会の進め方としてはアマチュアじみたやり方で、観客を萎えさせ、競技レベルの密度を損なう可能性があります。レインボーシックスは素晴らしい発展をしているところなので、私としても、運営側が今回のことから学習し、2度と同じことが起きないよう切に願っています。

プレイオフがダブル・イリミネーションになったのは、イベントの盛り上がりにどのくらい華を添えることになるでしょうか。決勝戦が1マップ分のアドバンテージから始まることについては?

ダブル・イリミネーションは総じて良い考えだと思っています。トーナメントを進めるうえでのベターな方式で、1マップ・アドバンテージがなければなお良いと思います。普段ならウィナーズ側がアドバンテージを得ることには大賛成なんですが、決勝戦までに描かれるストーリーや、観客の立場を考えてみると、このやり方が一つの標準とは思えません。ダブル・イリミネーションで、かつウィナーズ・アドバンテージがないのが、トーナメントのあるべき形だと思います。他には、8チームを2つの山にわけて、両方の山でそれぞれダブル・イリミネーションをやり、それぞれの勝者が最後にBo5をやる。NFLのプレイオフとちょっと似たような形式がいいですね。

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グループAに入ったFnaticのシックス・インビテーショナルの初戦の相手はTeam Empireだ。その後にはFaZe ClanかDarkZero Esportsとの試合も控えている。「インビテーショナル・インサイト」シリーズや、今大会の報道全般については、引き続きSiegeGGをチェックしに来てくれ。