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Hyper「チームとして伸びしろがなくなるのは許されません」

シーズン10ファイナルズ「常滑への道」シリーズ。第2回はDarkZero Esportsの「ギリシャ神」Hyperから、トーナメントに向けたチームの取り組みについて話を聞かせてもらった。

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This article is translated. You can find the original here: Hyper: “Plateauing as a team is unacceptable”

来たるオフライン大会では、DarkZeroのロースターには証明しなければならないことが山とある。北米プロリーグを33ポイントという大差(2位のTeam Reciprocityとは9ポイント差、これは最初期からある各リージョン内では過去最大のものだ。)で首位で終えたにも関わらずだ。これまで目にしてきた国内での強烈なパフォーマンスを鑑みれば、DarkZeroは今回の大会に優勝候補としてやってくるものと見られている。だが、話はそう単純ではない。

DarkZeroが最初にSK Gamingのロースターを獲得した2018年の暮れまで遡ると、彼らはメジャー級、プレミア級、いずれのオフライン大会でも苦戦していた。ロースターはシックス・インビテーショナル2019への出場を逃し、シーズン9ファイナルズでは第1試合で敗戦した(相手は最終的にチャンピオンとなるTeam Empireだったわけだが)。そしてシックスメジャー・ローリーでは、北米のチームがすべてグループステージで姿を消して多くの人々を失望させ、このチームもまたばらばらに砕け散った。

言うまでもなく、チーム全体で前回のパフォーマンスを改善しようと模索してきたことだろう。現在DarkZeroは半年ほど同じロースターを維持している。最後に入れ替えがあったのは、JarvisとHyperの交代があった5月下旬だ。Hyperは、現在では低迷し降格しているRise Nationにいた頃、北米で最高レーティングの選手になってDarkZeroに加わった。このロースター変更には、DarkZeroを世界レベルにまで押し上げ 細やかに組み上げられた論理的なチームにして、とりわけ重要となる突破力も加えようという願望があったものとうかがえる。しかし現時点でそれは実現できていない。シーズン10を通して国内では強烈な力を見せつけ、HyperもSiegeGGのプレイヤー・スタッツでは北米選手の中で最高レートを叩き出した。Rogue相手に1vs4のクラッチをしたときが、彼にとって今シーズンのハイライトだったろう。

今回はオフラインの常連であるTeam EmpireやG2 Esports、Evil Geniusesといった面々が揃ってシーズン10ファイナルズへの出場を逃したため、他のチームによる新王朝が誕生する機運が高まっている。DarkZeroも、次は自分たちの時代にしようと望んでいることだろう。今シーズンはLuminosity Gamingに1敗したのみ。しかもこれはリーグ戦が始まってまだ2日目のことだ。そして引き分けはSpacestation Gamingに2回、Team Reciprocityに1回の計3回。オンラインのパフォーマンスはほぼ非の打ち所がないと言っていい。

しかし未だに、オフライン大会にそうしたパフォーマンスを持ち込むことはできていない。それでも観客はなお、彼らを優勝候補と見なしている。幸いにして、FaZe Clanは選手を一人欠くこととが確定している。ビザが取得できていないRonaldo "ion" Osawaに代わって、コーチのMarlon "Twister" Melloが入るものと見られ、DarkZeroにとってはオフライン優勝の望みを果たすためにはこれ以上ない追い風になる。もし首尾良く行けば、AerowolfかGiants Gamingのどちらかとやり合うことになる。どちらが相手だろうと、Allied Esports Minor以来の再戦だ。

今回の大会に向けたDarkZeroのメンタル面のことや、準備について知るために、SiegeGGはPaul "Hyper" Kontopanagiotisから話を聞かせてもらう機会を得た。

今シーズンのあなたのチームは9勝1敗3分と、2位のTeam Reciprocityに9ポイントの差をつけて首位で終えました。国内リーグでのこうした強さを、どのように今度のシーズン10ファイナルズに持っていきますか?

北米プロリーグ・シーズン10の最終順位表

僕たち全員が選手として自信を持って、さらに一つのチームとして自信を持てている限り、今シーズンのオンライン・プロリーグでの強さをそのまま持って行けると思っています。

今年のはじめに、あなたはRise NationからDarkZeroの選手に変わりましたね。この移籍はどんな風に行われたのか、そしてあなたの加入を支えるために、チーム内ではどんな変化があったのでしょうか?

とんでもなくズボラなチームから、とんでもなく戦術的で論理的なチームに入るっていうのは、もう死ぬほど頭が痛かったんですよ。でも僕はほとんどの人たちと仲良くやってると思うし、DarkZeroもみんな、とんでもなくフレンドリーで開けっぴろげなやつらなんです。そういうところが今シーズンのチームの連動性に大きな役目を果たしてるんです。最初はチームの役割分担がスムーズにいかなくて、どうすればみんなが楽に、そして最も上手くやれるのか模索していました。でも主立った問題点をすっかり片付けてしまうまでには、たったの一ヶ月しかかかりませんでした。

今回の大会に向けてチームはどんな準備をしていますか? ブートキャンプに加わったりしていますか?

シーズン10プロリーグ開始時。ヒューストンにあるDarkZeroのゲーミングハウス (Photo: DarkZero Esports)

ゲーミングハウスにいると、昔ながらの「ブートキャンプ」をやるのと同じ効果があるんですが、シーズン中に練習してきたことをトーナメント戦でのメンタリティに置き換えていく作業は、極めて論理的なものだと思っています。オンラインのプロリーグでは見せなかったものがたくさんあって、大会ではそれをみんなに披露するのがすごく楽しみです。

DarkZeroは最近のオフラインでは苦戦しているようです。シーズン9ファイナルズでは第1試合を突破することができず、シックスメジャー・ローリーではグループステージ敗退でした。チームとして、これを変えるためにどんなことをしていますか?

できることなら、「DarkZeroはオフライン用のチームじゃない」という汚名がまるきり間違いだっていうことを皆に知らしめてやりたいんです。それを成し遂げれば、名声はいつでもついて回るようになるでしょうね。いつかオフラインで成功を掴む。それが僕やチームにとってのモチベーションになっています。

EGやTeam EmpireやG2のようなチームがシーズン10ファイナルズへの出場を逃した中で、あなたのチームがオフラインでの優勝候補と目されていることについて、何か思うところはありますか?

世間が思っているよりも全リージョンの競争力の差はいっそう縮まってきていると思うんですが、Team EmpireとG2は世界的にも、僕からすれば今なおベストチームです。

日本に行くこと、日本でプレイをすることについては、どのくらい楽しみにしていますか? かけがえのない経験になるだろうと想像できますが。

日本に行くのはいつも僕にとっての夢でした。日本でプロリーグ・ファイナルズが開催されると聞いてすぐ、出場権を手に入れるための戦いがもう本当に楽しみになったんです。東京での開催じゃなかったのは少し残念ですが、そっちにも行ってみようかなと考えています。

今回の大会やその後のことについて、チームとしての大目標は何ですか?

あらゆる大会での目標は優勝です。その先については、DarkZeroは常に成長を続けたいです。チームとして伸びしろがなくなるのは許されません。

ファンに向かって、他に何か話しておきたいことはありますか?

DarkZeroや、ずっと僕個人のことをを応援してくれているすべての皆さんに感謝します。日本ではベストを尽くします!

来週末に行われるシーズン10ファイナルズではDarkZero Esportsの活躍に注目だ。大会は11月9日と10日、試合は共に日本時間の午前10時からスタート予定となっている。DarkZeroの最初の相手はFaZe Clanだ。もし上手くいけば、決勝戦に向けての次なる相手は、AerowolfかGiants Gamingのどちらかになる。