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Dizzle「Aerowolfとの対決ではいつでも警戒心を持たないと」

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「APACファイナルズへの道」。シリーズ最後の第8回は、FnaticのコーチDizzle氏から、トーナメントに向けてチームがどんな取り組みをしているか、話を聞かせてもらった。

This article is translated. You can find the original here: Dizzle: "One should always be cautious of facing Aerowolf"

シックス・インビテーショナル2018以降、Fnaticはありとあらゆるプロリーグ・ファイナルズやメジャー大会に出続けてきた(Mindfreak時代を含む)。彼らこそがAPACリージョンの強さの基準と言って過言ではないだろう。シーズン9終了後のAPACファイナルズではCyclops Athlete Gamingを倒し、Aerowolfには危うく負けるところだった。野良連合に対してはシドニーで、そして続くミラノで連勝し、Team Empireに3マップ目を獲られて敗退した。

オーストラリアに帰国してからのシーズン10は、APACタイトル防衛に自信があったことは確かだ。シーズン初戦でZealousに勝って弾みを付けると、続く次週の試合でもたちまちに連勝を重ねていった。しかし三週目になって初めて、APACファイナルズへの出場を賭けたライバル2チームのうちの1つ、Oddity Esportsの抵抗に遭い、第1マップではドローとなった。それでも第2マップでは7-0と快勝していた。

とはいえFnaticは明らかに、シックスメジャー・ローリーに向けて作戦を温存していた。チームのキャプテンであるEtienne “Magnet” Rousseau自身もTwitterでそう語っていた。この作戦温存説は、メジャー直前のFURYとの試合で5-7と、相手にシーズン初白星を献上したことで裏付けられた。ところがローリーでのFnaticは、これまでのメジャー大会の中でも最悪の出来だった。顔を覆いたくなるような大差でDarkZeroに0-2で敗北した後、FaZe Clan相手にもぎりぎりで1マップを取り損なっただけで0-2で敗北し、たった1マップすら勝利を誇ることができないまま帰国の途についた。

オーストラリアに戻ってからは、Mindfreakに2試合とも勝利して調子を取り戻した。しかもこのときはメインロースターの常連だったMatthew “Acez” McHenryの代わりに、六番目の選手であるRyan “Speca” Ausdenを加えていた。最終成績2位となるWildcard Gamingに連続ドローを喫して黄信号が灯ることもあったが、Fnaticは運命の手綱を自らの手でしっかりと握っていた。Team SiNisterを下し、最終成績1位でシーズン10APACファイナルズへの出場を決めた。

シーズン10 APACファイナルズの対戦表

今回、Fnaticは「死の上側グループ」と称された対戦表の中で、馴染みの敵とも言えるチームAerowolfと記録上5度目の対面を果たす。彼らのシーズン10での戦いぶりや、APACファイナルズに向けた取り組みについて、SiegeGGは長年のコーチJayden “Dizzle” Saunders氏にインタビューをさせてもらった。

今回はまさに、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)地域で10回目にして初の、皆さんのファイナルズ出場が(ポイント計算のうえでも)最終日まで確定しなかったシーズンでした。何か疑念は残っていますか?

出場できたことについては、変わらず誇りを持っています。試合スケジュールがあんな風になっていれば、トップチームの多くは最後までまともにプレイできません。今シーズンはNAやEUも非常に接戦でしたからね。

今シーズン、Wildcard Gamingとは2戦ともドローに終わりました。皆さんに落ち度があったのでしょうか、それとも向こうが実質的に皆さんと同じくらいの強さに達したということでしょうか。

思うに引き分けた原因の大部分は、向こうのスタイルに合わせていく気がしなかっただけですね。自分たちがやりたいことにのめり込んでいて、やらなければならないことには対応できなかったんです。ドローで終われば十分かなぁ、と……。実際彼らは苦手で、なんであんなプレイを続けられるのか分かりませんし、誰も聞きに行かないんです。

トーナメント表が公開されてみると、なんとAerowolfとの5度目の対戦となりました。これについて特別思うところはありますか? 良い点。悪い点。自信はありますか。あるいは尻込みしていますか。

ええ、残念ながらまたしてもこのマッチアップとなりました。Aerowolfとの対決ではいつでも警戒心を持たないと。長いこと彼らのことは知っていますし、特定のチームへの対抗戦術を組み上げてくる数少ないチームの一つでもあります。だからこそ第1試合で彼らと戦うのは骨が折れるんですよ。彼らは毎回、私たちにとって最も過酷な対戦相手です。APACのベストチームの一つだとは思いますが、知っての通り、過去4回ともノックアウトしていますね…。それでも同じ事がいつでも繰り返されるかどうかは、誰にも分からないことです。

APACファイナルズで優勝する見込みはどのくらいだと思いますか?Fnatic の山は、野良連合にCloud9Aerowolfと、途轍もなく難しい対戦表になっていますが。

どちらの山も等しく難しいと思いますね。向こうの山にはCyclops Athlete GamingとXavier Esportsがいます。両方とも、それぞれのサブリージョン内のトップチームです。1位でトーナメントに入るか2位で入るかの差は、取るに足りないものです。それはこれまでのAPAC大会で何度も見てきた通りです。今回のAPACファイナルズを突破して、日本の常滑に行ける算段は十分に立っていると見ています。その力があると自分たちでも分かっている。あとはこちらのパフォーマンス次第です。

今シーズンは少しだけSpeca選手とプレイしていましたね。この起用の背景にはどんな出来事があったのでししょうか。そしてAPACファイナルズには誰が帯同するでしょうか? それと、Twitchのチャット欄でも知りたがられていましたが、Acezはどこに?

Six Masters 2019に優勝し、Fnaticのメンバーと写るSpeca(右から二番目)。 (Photo: Melbourne Esports Open)

世界大会のスケジュールをこなすのに忙しく、Specaをベンチに座らせっぱなしで、出場機会を与えることができなかったんです。でもシックスメジャーの後で、身の回りのことをいくつか変える時間が手に入った。シックスメジャーの成績は、このチームとしては、プラットフォームや大会の種類に関係なく最低のものでした。なので幾つか変更を加えて、何が自分たちに欠けているのか、チームやプレイヤーの役割について別バージョンの展望を描いていくようにしたんです。

ローリーはチームとしては特にがっかりした大会だったでしょう。何が上手くいかなかったのか、そしてあの場所で見失ったものを修正するべく、どんな取り組みをしてきましたか?

ローリーは大惨事でした。チームにとっても、APAC全体にとってもね。リージョンとしての我々の限界を如実に感じ始めましたし、実際あっという間に他と引き離されてしまった。世界中でこれからもっと多くのチームが企業と契約し、トーナメントが開催されるにつれ、私たちは日々差をつけられてしまいます。

シックスメジャー・ローリー、グループDの全体統計

EUチャレンジヤー・リーグのチームであるforZeやTeam Secretが、メジャー大会のベスト4に入った。あれがAPACの後進ぶりを示しています。私たちはもっと賢くなって、もっと協力し合う必要があります。シージについてより理解を深め、お互いにコミュニケーションを取り合っていくことが、その足がかりとなります。

「良いチーム」と「偉大なチーム」を分けるのは一貫性です。皆さんのチームはこの点をどう追い求めていますか?

私たちはいつでも成長しようと努めています。今自分たちがいる地点に、決して満足しません。人間としても、選手としても、そしてチームとしてもです。しかしさっきも述べたように、リージョン内の選手やチームの層が薄いので、世界の他の地域に比べてまともに練習するのが非常に難しい。

国内や海外のファンに向かって、何か言っておきたいことはありますか?

皆さんの応援には感謝しています。ソーシャルメディアで話しかけてくれたり、他にもチームのスキンを買ってくれたり、すべてが支えになっています。ベストを尽くし、常滑に行きます!

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今週末はFnaticの活躍に注目だ。シーズン10APACファイナルズは、10月19日と20日、両日とも日本時間で朝8時からスタートする。相手は5度目の対戦となるAerowolf。APACの古株同士の対決は初戦から大激戦になるだろう。しかし上手く事が運び、野良連合かCloud9にも勝利すれば、日本の常滑で開催されるプロリーグ・ファイナルズへの出場権が手に入る。Specaが求められた仕事で輝きを見せてくれれば、その可能性は十分にある。