ShepparD「これがインビテーショナルじゃないのは残念ですね」

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Artur “ShepparD” Ipatovはシックスメジャー・ローリーにおいて、とりわけG2 Esportsとの戦いにおいて、Team Empireの基軸としてその役目を果たした。トーナメントのMVPにSiegeGGはインタビューを行った。

This article is translated. You can find the original here: ShepparD: "It's a pity that this is not the Invitational"

競技シーンではどちらかと言えば新顔のTeam Empireだが、実はArtur “ShepparD” Ipatovはちょっとした古株だったりする。彼が世界規模のオフライン大会でデビューを飾ったのはシックス・インビテーショナル2018のときだ。当時はRoom Factoryの一員として、Artyom “Shockwave” Simakov(現forZe)やDanil “JoyStiCK” Gabovと共にプレイしていた。

大会でRoom Factoryは2試合を落としてグループステージで敗退したものの、ShepparDのレーティングはTeam Liquid戦で1.06、Mindfreakには0.98と上々のプレイをした。それに比べてJoyStiCKのパフォーマンスは2試合とも最低のものだったと見て間違いない。

初の世界大会。Team Liquidとの試合でのShepparDとJoyStiCKの戦績

それからRoom Factoryは、ひいてはShepparDは、世界の観衆からすっかり興味を持たれなくなってしまった。人々の目はPENTA Sportsに、その後はG2 Esportsと2018年における彼らの支配力に釘付けになった。だがシーズン8が始まったとき、何か奇妙な事態が起きていることに気付いた者もいた。「Team Empire」なる者たちが、ヨーロッパにおけるチャレンジャー・リーグを一度も立ち止まることなく制覇してしまったのだ。その後も色々あった末に、このチームはプロリーグのシーズン9でタイトルを獲得した。

優勝候補としてシックスメジャーに出場したEmpireは、Team SoloMidにカフェで5-7で負けたり、クラブハウスでは7-4と辛勝したりと多少思わしくないところはあったにせよ、幸先の良いスタートを切った。チームは首尾良く戦い抜いて、ShepparDのレーティングは1.09。さらに2日目ではより良くなっていく一方だった。MIBRを7-2、7-2と打ち倒し、ShepparDも1.20のレーティングを得た。

準々決勝。Team Empire対FaZe Clanの試合統計

準々決勝でのFaZe Clanとの試合は接戦となった。カフェでは危うくマップを落としそうになり、得意マップの一つであるはずのクラブハウスでは7-1と粉砕されてしまった。勝つことはできたが、ShepparDの最終的なレーティングは0.95。優勝への道のりは突如として困難を極めたように見えた。準決勝でのTeam Secret戦は好勝負となったが、Empireの方が絶えず優勢だった。ShepparDの記録はレーティング1.10で、チームでベスト2のプレイヤーとなった。

しかしそこで待っていたのがG2 Esportsだ。これまでのあらゆる試合で、1マップも取れたことのなかった相手だ。この試合における明白なスター選手として輝きを放っていたのがShepparDだった。クラッチに次ぐクラッチを決め、最終的に全体統計でトップとなるレーティング1.33でもって、シックスメジャー・ローリーでの優勝を決めた。彼は同時にTeam Empireの中でも、今大会の全体成績1.15という最高記録を樹立した。

シックスメジャー・ローリーでトロフィーを持ち上げるTeam Empire(画像ソースは@R6Esports)

そんなShepparDとTeam Empireの功績は、彼ら自身にはどう映ったのか。SiegeGGはMVPその人から詳しい話を聞かせてもらった。

シックスメジャー・ローリーでチャンピオンに戴冠したばかりです。今のお気持ちは?

G2にBo5で勝って、ようやく本当の勝利を味わうことができました。これこそ僕たちが今年ずっと欲しかったものでした。ただ、これがインビテーショナルじゃないのは残念ですね。シックスメジャーでも十分ですけど。

FaZeやTSMやSecret相手には苦しい時間帯もありましたし、G2 Esportsにはこれまで1マップも取れていなかった。そんな中でG2を撃破できた秘訣とは、そしてトーナメント全体で優勝できた秘訣とは、何だったのでしょう。

僕たちはとにかく士気を非常に高く保って、撃ち合いにも尻込みしませんでした。リテイクも激しく仕掛けていった。それが僕たちの計画でした。

G2との決勝戦やシックスメジャー・ローリーのトーナメント全体を通して、あなたはSiegeGGのMVPにも選ばれました。サポート職の選手であることを踏まえると、これには驚かれたんじゃないでしょうか? また、自分の役割はプレイスタイルにどんな影響を与えましたか?

シックスメジャー・ローリーにおける、Team Empireの全体統計

いえ、驚きはしませんでした。たとえばDanもミラノではサポ職でMVPを獲っていたので、役割は関係ないですね。単にプレイヤーの腕次第でしょう。

決勝では多数のクラッチを決める要となっていました。たとえばカフェで2対4から素場らしい逆転を果たしたときとか。ああいった状況下でクラッチを決める際、頭の中ではどんな風に考えていったのでしょうか。特にメジャーの決勝では。

とにかく落ち着いて、チームメイトから可能な限りの情報を集め続けることが求められます。そうすれば敵の位置が分かって、相手に対して何をすればいいのか考えることができます。

海岸線で0-3と劣勢だったとき、タイムアウトの間にRayzer(Team Empireのコーチ)からどんなことを言われたのでしょうか?

自分たちのプレイができていない。もっと集中して、積極的なプレイをしていくよう言われました。

あの試合ではどの時点で、優勝できると確信しましたか?

クラブハウスの後です。

ファンに向かって、他に何か話しておきたいことはありますか?

ファンのみんなからの応援には感謝しています。優勝できたのは、みんなのおかげです!

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プロリーグ・シーズン10の後半もTeam EmpireとShepparDの活躍に注目だ。ロシアのチームは常滑行きの切符を確保し、2019年で三度目の世界タイトルを目指している。