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Risze「誰にも警戒されてなくても、全チームを警戒していく」

SiegeGGによる「ローリー・ランダウン」シリーズ。今月中旬に催されるシックスメジャー・ローリーに出場する各チームの選手たちにインタビューをし、彼らの取り組みについて探っていく。今回は、Looking For OrgのValentin “risze” Liradelfoだ。

ヨーロッパのリーグで常にトップの座を狙ってきたMilleniumは、世界的にもずっと敬意を払われてきたチームだ。シーズン8ではロースターに変更があったものの、恐らくそれも更なる高みを目指してエンジンに火をつけようという意味合いがあったのだろう。

当時のLeStream Esportは準備時間がほとんどないままDreamHack Winterに出場し、PACTに敗れるなど結果は振るわなかった。だがシックス・インビテーショナル2019のオンライン予選では、Team Vitalityに次いで出場権を獲得した。とはいえそのインビテーショナルでも一勝も挙げられず、大戦果とは程遠かった。

DreamHack Winter 2018でのLeStream Esport(画像ソース:@MCMXLVx)

チームはシーズン9のオンライン・リーグで暴れ回り、ファイナルズへの出場権を悠々と獲得した。Team Empireのすぐ後に続く形で自信満々でミラノに向かった彼らだったが、FaZe Clanの猛攻を受けてそれも地に墜ちてしまった。

Aleksi “UUNO” Työppönenが去り、空席にはLukas “Korey” Zwingmannが座った。この選手交代はすぐさま「パチモンに換えただけ」とも評されたが、Koreyこそが、LeStreamが必要としていた人物だった。Allied Esports MinorではTeam Secretに阻まれるまで、彼らは驚異の躍進を見せていた。だがそこへ、衝撃の知らせが舞い込んだ。運営企業のLeStreamがシージから去ってしまったのだ。

プロリーグの牽引役であるTeam Empireとわずか1ポイント差だったLeStreamが撤退したショックはシージ界の記憶に新しく、チームは今なお彼らと契約してくれる企業の登場を待っている。パイロット・プログラムに落選した母体企業が去った今、彼らはLooking For Org (LFO)として今回のメジャーに赴く。

シーズン9ファイナルズのRisze(画像ソース:LeStream Esport)

チームの準備についてさらに詳しく知るため、SiegeGGはValentin “risze” Liradelfoにコンタクトを取った。

Koreyはロースターにどのくらい馴染んでいますか? UUNOの代わりに加入した彼は、今のところオフラインでの散々な成績を補うのに必要な存在かと思います。

何よりもまず、僕たちに「オフラインが苦手なチーム」の烙印を押すのは、ちょっと気が早すぎるんじゃないかと思う。UUNOがいた頃のオフラインで接戦負けした唯一の試合は、インビテーショナルでのEG戦だった。それからEUのビッグチームであるPENTAとの試合もあったけど、あのときは向こうが僕たちよりもずっと強かっただけだ。(思うにEGに負けたことが少しこたえていたんだろう。)

それからプロリーグ・ファイナルズの相手はFaZeだったんだけど、向こうは僕らに対して完璧なプレイをしていたんだ。こっちが用意してきた作戦はてんで的外れで、向こうは様々な面に変更を加えていた。特に銀行ではね。そういえばDreamHack Winterのことも話しておかないと。こっちは新しいロースターが入ったばかりで、新しいスタイルに慣れるのに準備時間が5日しかなかったんだ。

ともあれ、質問への答えだけど、Koreyはうちに忍耐強さをもたらしてくれた。UUNOとプレイしてたときにはなかったものだ。あと、僕たちはUUNOのエントリー能力と、Bo1用の試合準備にあまりに頼りすぎていたのもあると思う。今シーズン本当に強くなれているのは、そういうのを止めたからだ。UUNOはビーストだったし、彼に任せればうまくいってた。でも彼は(まだ)スーパーマンじゃないから、そのスタイルは上のレベルじゃ通用しなかった。彼が抜けてから、僕らはもっとチームとして一つになって連動するようにしてる。

過去2ヶ月、皆さんは二つのマイナー大会に出場して共に準優勝で終えていますが、ベガスにせよバレンシアにせよ、優勝するには何が足りなかったのでしょうか?

Allied Esports Minor決勝における、Team SecretとLeStream Esportの全体統計

ベガスについては単にあと一週間、準備時間があればと思った。ベガスでのTeam Secret戦は、型通りの作戦や昔ながらのやり方ではマップをとることができなかったんだ。特にクラブハウスでは結束力に欠けてた。

あのマイナー大会の前には3日間のブートキャンプしかなかったんだ。トーナメントの最後のマップ、最終ラウンドでの敗北には心が折れそうだったけど、それでも自分たちのパフォーマンスには満足できた。バレンシアについては、単にRogueが僕らよりも上手かったんだ。向こうは火が付いたような勢いだったし、VertcLは止めようがなかった。

今挙げた二度の準優勝に至るまで、皆さんはRogue、TSM、SSG、そしてDZと対戦しています。彼ら北米のロースターからは勢いを感じていますか?それとも最近のロースター変更のおかげでしょうか?

間違いなく北米は今(チームとしてのスキルが)上がってきてるね。特に、これまでは最上位にいたRogueあたりを見ておけば、勢いが続くかどうかはいずれ時間が教えてくれると思う。SSGはいつも安定感があって本当に強いチームだ。個人的な意見だけど、SSGこそが北米で最も連携力の高いチームなんじゃないかと思うよ。

TSMとDZについては、僕らは一度だけ試合をしたけど、どっちも特殊な状況だった。バレンシアでは、Na’Viとの試合で疲れ果てていたのに、15分後にはTSMとやらなくゃいけなかったし、ベガスでDZとBo1をやったときのこっちの準備はお粗末なものだった。そういうわけだから、DZがチームとして今日まで一貫した強さがあるという点以外は、自分の意見にはあまり自信がないよ。

メジャー大会でタイトルを取る上で、最大のライバルとなるのはどこだとお考えですか?

メジャーで戦うということは、一つのボートに世界中の他の15チームと同席するってことだから、基本的にどこをより優先するってことはないね。「誰にも警戒されてなくても、全チームを警戒していく」。これが僕のモットーだ。

メジャーに向けてどんな準備をしていますか?

最近はチーム内の役割に手を加えて、古くなっているようなゲームプランはアップグレードしながらメジャーへの準備に時間を費やしてる。スクリムや練習を繰り返して、今度のグループステージに向けて200%の力で打ち込んでるんだ。もちろん企業と契約していなくて、ブートキャンプやそれ用の施設が使えないから、僕たちは自宅で準備をしているんだ。

メジャーの前に、どこかの企業に契約してもらえそうな見込みはありますか?

こっちが聞きたいよ。

ファンの方々に向かって、他に何か話しておきたいことはありますか?

応援してくれるファンや、僕らが企業と契約するのを待ち望んでいるすべてのファンの方々には心から感謝しています。皆さんからのサポートには本当に助けられていますので、僕らもチャンスを掴むためならどんなことでもやっていきます。

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シックスメジャー・ローリー2019は8月12日から18日にかけて催され、Looking For OrgはEvil Geniuses、Spacestation Gaming、そしてNinjas in Pyjamasといった惑星最強のチームたちと共に、「死の組」とも称されるグループCに組み込まれている。今日までの準備を良い結果に変えて、彼らの才能を買ってくれる企業の目を引きたいところだ。

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