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ローリー・メジャーAPAC最終予選プレビュー

ローリー・メジャーへの出場を賭けたオフライン戦が間もなくスタートする。APACを代表する3番目の、そして最後のチームが決まるその前に、試合のプレビューとキャスター陣の予想をお届けしよう。

APACは大きく成長し、オフライン・イベントの度にクオリティも盛り上がりも増してきた。シックスメジャー・ローリーへの出場権を賭けた今回のオフラインも決して例外ではない。日本時間の7月20日、午前9時から始まる各試合は、英語韓国語、そして日本語で配信される。それでは大会のプレビューといこう。

出場チーム

出場するのは、いずれも各国のオンライン予選を勝ち上がってきた4チームだ。

ANZ

0RGL3SS: EmoRin, Derpeh, Ethan, Diesel, NeophyteR, syliX (Coach), Fluxx (Coach)

The Six Oceanic Cupで優勝したときの0RGL3SS (via @syliXgn)

オーストラリア・ニュージーランド地域からやって来るのは0RGL3SS。このチームは昨年シックスメジャー・パリの予選にも進出し、以来APACファイナルズやメジャー予選といった、APACのオフライン大会には欠かさず出場してきた。しかし、APACのオフライン大会では未だ一勝すらあげられていない。シーズン9のAPACファイナルズでも1マップを取れた程度だった。

今シーズンのプロリーグでは2位、Six Mastersのグループステージでは1位と、今のところそれぞれ華々しい戦績を上げている0RGL3SSは、昨今Joe “JoeyG” Lancianaが引退し、かつてAthletico Esportsとして共に戦い、シーズン7ではFnaticに加わっていたDaniel “NeophyteR” Anが復帰している。

Japan

Cyclops Athlete Gaming: Shokei, Anitun, SuzuC, BlackRay, gatorada, XQQ (Coach), NK (Analyst)

Anitun (左) と Shokei (右)。シーズン9APACファイナルズにて。  (via Shibuya Game)

日本から飛んで来るのはCyclops Athlete Gaming (CAG)だ。このチームが競技シーンで波に乗り始めたのはつい最近で、シーズン9のプロリーグでは、国内1位の野良連合とわずか1ポイント差でリーグ戦を終えてAPACファイナルズに出場するなど、素場らしい活躍を見せてくれた。チーム初のオフライン戦ではFnaticに敗北こそ喫していたが、油断していいようなチームではない。

プロリーグ・シーズン10の彼らの戦いぶりは順風満帆で、これまで8マップで試合をして勝利は7回、引き分けたのはわずか1回だ。シーズン開始に先駆けて、シージ部門が解散した戦国ゲーミングExtasyから“gatorada”ことニシダ・ヒデキと、“SuzuC” ことナカジマ・タクマを獲得し、彼らの勢いも合わせて国内予選を突っ走って来た。今回の大会にも自信満々でやって来ることだろう。

Korea

Cloud9: EnvyTaylor, Neilyo, SweetBlack, h3dy, Nova, SummerRain (Coach)

Cloud9はシーズン9APACファイナルズの前に現在のロースターを獲得した。 (via Cloud9)

次に紹介するのは優勝候補の一つ、韓国代表チームのCloud9だ。パリ・メジャーの予選では本命馬だったAerowolfを倒し、さらにシックス・インビテーショナル2019のオフライン予選でもFAV Gamingを倒しているこのチームは、国内予選からここまで申し分の無い実力で驀進中だ。かつてmantisFPSだった頃にはシックス・インビテーショナル2018にも出場し、Cloud9となった今でもメジャー大会への連続出場記録を延ばしていきたいところだろう。

世界の舞台に幾度となく登場してきた彼らについて、敢えて詳しく紹介する必要はない。しかし韓国国内ではプロリーグでもKorea Cupでも他のチームを毎度のごとく粉砕している一方で、DreamHack Valenciaでの成績には首を傾げざるを得なかった。今回のAPACオフラインでは彼らに勝るとも劣らないチームが相手だが、Cloud9がチーム史上初のメジャー出場を逃す羽目になることも、あるいは有り得るのかもしれない。

SEA

Aerowolf: Lunarmetal, HysteRiX, Ysaera, MentalistC, SpeakEasy

シーズン9APACファイナルズでのAerowolf (via @ESLRainbowSix)

最後は、といってオマケと思ってはいけない。東南アジア地域の代表Aerowolfだ。東南アジアの仲間たちからは「APACの門番」などと評され、チームとしての成功体験も乏しい彼らだが、現在は良い意味で恐れられている。シックス・インビテーショナル2017以降、世界規模の大会にはまるで縁が無かったこのチームは、シーズン9のAPACファイナルズで突如として変貌を遂げ、Cloud9を粉砕。Fnaticにも鼻先一つの差だった。

残念ながら先のAllied Esports Minorではそのとき掴んだものを維持できず、招待はされたものの一勝もできずに叩き返されていた。しかしそれからチーム内で大がかりな役割変更を行ったこと調子を取り戻し、東南アジア内で不動の地位にいたXavier Esportsを約1年ぶりに撃破した。しかも一週間のうちの2試合で二度とも2-0だったこともあり、かつてないほど畏怖されるようになっている。

Format and Schedule

4チームがBo3で争う今回のオフラインはシングル・イリミネーション形式、一日で合計3試合が行われる。

準決勝では、AerowolfがCAGと対戦。これ以上望むべくもないこの組み合わせでは、「国境」マップでの戦いが予想されている。AerowolfはここでXavier Esportsに7-2、CAGはGUTS Gamingに7-0と、両チームともその腕前を大いに発揮できるからだ。Aerowolfのプレイスタイルは理路整然かつ用意周到さが売りだが、臨機応変であると同時に破壊力の強さも光るCAGからすれば、ご褒美のようなものだろう。

その次に行われるのが0RGL3SSとCloud9だが、こちらもまた事実上の決勝戦と言っていい。0RGL3SSは見事な仕上がりを見せているNeophyteRをチーム戦略の要に据えて、尊敬に値する韓国チームを倒しに行くだろう。片やCloud9だが、Aerowolfに大敗北を喫したシーズン9のAPACファイナルズや、DreamHack Valenciaのことを加味するとチームに変革が求められているのも分かるが、これまで成功してきたやり方に立ち戻ることで上々の結果が得られるだろう。

最後はもちろん決勝戦。4チームのうち1チームが、来月のシックスメジャー・ローリーでFnaticや野良連合の隣にその座席を確保する。

Casters

英語での配信はレインボーシックスの公式Twitchチャンネルから。実況・解説はJames “Devmarta” Stewart、Robert “Manic” Munday、そしてBrandon “Raven” Langiano.が行う。 

韓国語では、Kim “Aqua” Do Kunとbaganeol の実況・解説で韓国のレインボーシックス公式チャンネルから配信される。それだけでなく、今回は日本のレインボーシックス公式チャンネルからも配信される。実況・解説を務めるのはOkayama,、ふり~だともぞう。さらにCAGのアナリストNK(のりお)も参加してくれる。

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明日はシドニーのESLスタジオから配信される全試合の模様に注目だ。試合開始は日本時間の午前9時、上記の各チャンネルから観戦しよう。

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