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APACプレビュー第3週:野良連合、痛恨

APACでもプロリーグ・シーズン10が進行中だ。第3週目の戦いが始まる前に、SiegeGGで注目点を押さえておこう。

APACでもプロリーグや他の大会が始まっている。このリージョンにとっては間違いなく、レインボーシックスの競技シーンで最もエキサイティングな時期だ。ここで先週の出来事について振り返っていくとともに、7月2日以降の注目ポイントを見ていこう。

Australia-New Zealand (ANZ)

Mindfreak対Oddity Esportsの統計

まずはANZ地域のMindfreak対Oddity Esportsから。大半から予想されていた通り、両チームともそれぞれの強みも弱みも見せ合う形となり、試合は互いに一戦一敗で終わった。一方でFnaticは先週に引き続き、どのチームにとっても倒すべき敵となっていた。しかしPower Playsでは2マップとも3ラウンドを取るのがせいぜいだった。

1日目の2試合も素場らしいものだったが、2日目の試合では大興奮の展開が二度起きた。12ラウンドのスリリングな戦いを経て、Zealousは1マップ目でFURYに今シーズン初の引き分け。その後は7-5で勝利することができた。Team SiNisterは多くの予想を上回る勢いで0RGL3SSを追い詰めていったものの、第1マップは4-7で敗北した。しかしその後巻き返して第2マップでは引き分け。今シーズン初の1ポイントを獲得した。

今週、0RGL3SSとFURYは1日目で互いに角を突き合わせる。その後の試合はPower Plays対Zealous。しかし多くの視聴者の目は2日目に向いているだろう。現在1位のFnaticは現在3位のOddityと激突する。その後で行われるMindfreakとTeam SiNisterの試合も見逃せない。

ローリー・メジャー予選ではOddityがその強さを際立たせ、敗者復活とも言えるLower Bracketの最後の試合でPowerPlaysを倒した。ANZのチームのうち、APACオフライン最終予選に出場できるのはたったの1チーム。その椅子をめぐって、0RGL3SSとのBO3マッチに挑んだ。  Oddityは果敢に踏み込んで第1マップを7-4と劇的勝利。しかし0RGL3SSも負けじとやり返し、第2マップを7-2で制した。しかしOddityは降参を拒み続けた。

第3マップはオーバータイムまでもつれこんだ。ダブルイリミネーションのルールに則った結果、いわば二度目の決勝戦のような形となったこの両チームの対戦だが、ついにはOddityが7-8で敗れ、0RGL3SSが5大会連続でAPACオフラインへの出場権を手に入れた。

Six Masters 2019では、PowerPlaysがOddity相手に2-0という大番狂わせを演出してみせた。ACMEも自力でZealous相手に2-0、こちらも驚きの結果となった。その次の試合で0RGL3SSはSiNisterを2-0で倒した。翌日にはFnaticがRhythmにその力を見せつけて、2-0と上々の結果だった。しかしFURYには第1マップで8-7と紙一重の差での勝利。危うく負けるところだったこの試合は、Extricityに敗れた先週のことを思い出させた。

しかしプロリーグでトップをひた走る彼らFnaticはその後調子を取り戻し、第2マップでは対戦相手を粉砕した。最後はMindfreak,。このチームは第2マップでオーバータイムまで引きずり込まれたものの、結局はSleeperを2-0で倒した。

プロリーグ戦は水曜日と木曜日、日本時間の午後6時から Rainbow6 Twitch channelで見られる 。ANZでの他の試合はRainbow6ANZ Twitch channelから配信される。

Japan

今シーズンの日本では、野良連合が調子を落とし続けている。これではまるで2月にWokkaことイチセ・ユウダイがチームを去ったショックから、未だに立ち直れずもがいているかのようだ。先週の対戦相手はLamy Wonderland。彼らは別のプロリーグチームが解散したことで急に昇格してきたばかりのチームだ。第1週が始まるまではプロリーグでの戦いを知らなかったくらいなのだから、余裕の2-0であって然るべきだった。しかし、1戦目こそ上手くやれた野良連合だが、2戦目ではまたしても貴重な2ポイントを取りこぼしてしまった。

FAV Gaming対父ノ背中の統計

この試合の前には父ノ背中の試合があった。彼らは今週末のドリームハック・バレンシアに出場するのだが、リーグ戦ではFAV Gamingに0-2と敗れ、未だ最初の1ポイントを探し求めているところだ。一方でGUTS GamingはDetonatioN Gaming (DNG)相手に果敢に挑んで2-0。そしてCyclops Athlete Gaming (CAG)も同様にUnsoldStuffGaming (USG)に2-0。3チームが全勝でトップに並ぶ形となった。

今週は、共にリーグ1位であるGUTS GamingとCAGが対戦。その後でLamyとDNGの試合が行われる。だがすべての人々の注目は間違いなく、野良連合とFAV Gamingの一戦に集まっているだろう。現状を考えると、この試合は日本チャンピオンチームにとって、今シーズンで最も過酷な試練となるはずだ。もしここで敗れれば、APACファイナルズへの出場資格を取れないことさえ現実味を帯びてくる。つまり日本の常滑の地で開催される、シーズン10ファイナルズにも出場できなくなってしまうのだ。 

今週の最後の試合は父ノ背中対USG。この試合の2日後に行われるドリームハック・バレンシアに向かって飛び立って行くその前に、父ノ背中は何が何でもシーズン初の勝ち点が欲しいところだ。

日本でもようやくローリー・メジャー予選が行われた。配信の無かった試合の対戦表を見てみると、CAGがGUTSに7-5で勝利、FAVが父ノ背中に2-7で敗れるなど、興味深い結果に終わった試合が幾つかあったようだ。FAVについてはその後、無名チームのLBXに2-7でトーナメントから蹴り落とされている。Upper Bracketの最後の試合では、CAGが父ノ背中を2-0と何の苦も無く切り刻んでいた。父ノ背中はその後Lower Bracketの最終戦でGUTSに敗れている。その後に行われた国内予選決勝は、昨今の日本チーム同士の戦いの中では最高の試合だったと言っていいだろう。

サポートや経験の面で既に優位に立っていたGUTSでもこの試合は容易ではなく、第1マップは大差で落としてしまった。しかし続く第2マップのカフェではオーバータイムまで生き残る強さを見せ、彼らにもまだ勝ち目があることを見せつけた。だがCAGには、対戦相手に対するおもてなしの気持ちは一切無かった。7-0でGUTSを粉砕した第3マップの国境は、このリージョンの試合の中でも特に恐怖を感じた一戦だった。ローリー最終予選のチケットを分捕ったCAGは、0RGL3SSやAerowolf、そしてCloud9といった面々の中に加わった。

プロリーグ戦は水曜日と木曜日、日本時間の午後9時から Rainbow6JP Twitch channelで見られる (日本語のみ)。今後の試合も同じチャンネルから配信される。

Korea

韓国では、SCARZが第1マップでTeam uRと引き分けて、今シーズン初の1ポイントを獲得した。チームはさらにその1ポイントで弾みを付けて、第2マップも大差をつけて圧勝した。しかしCloud9は、TRIPPYに2マップとも取って無敗をひた走っている。

今週、Cloud9はTeam uRからの挑戦を受けることになる。二日目にuRはもう一度試合があり、そこではTRIPPYと対戦する。

4,300米国ドルの賞金をめぐって争われた今月のKorea Cupでは、準決勝第1試合でSCARZがTRIPPYに0-2とあっけなく敗れてしまった。もっとも第1マップでは7-8と、非常にタイトな試合展開ではあった。その次の準決勝第2試合では、Cloud9がHyperSpaceを始末して、TRIPPYとの決勝戦に進んだ。

TRIPPYはHyperSpaceよりは奮戦したものの、オーバータイムにもつれこむようなこともなく、彼らから抵抗と呼べるほどの力を見出すこともできなかった。最終的にはCloud9が今月の決勝戦を制したのだった。

プロリーグ戦は火曜日と水曜日、日本時間の午後8時から Rainbow6KR Twitch channelで見られる (韓国語のみ)。今後の試合も同じチャンネルから配信される。

Southeast Asia (SEA)

最後は東南アジア地域。ここではプロリーグ以外にも書きたいことが山ほどある。先週のリーグ戦1日目では、Scrypt E-SportsとXavier Esportsが、立ちはだかったVenberg EsportsとNEX Esportsをそれぞれ撃破に成功。しかしLese Esportsが2日目の第1マップでTeam Voidを倒したことには幾らか驚かされた。とはいえVoidはその後巻き返して、次のマップではあっさり勝利してしまったのだが。Aerowolfは一強支配の締めくくりとして、MBT Impetus Gamingを撃破していた。

今週はAerowolfとTeam Voidという、シンガポールのチーム同士が相見える。 一方でNEXはLeseとの対戦だ。続く2日目の試合では、Xavierがもう一つのタイチーム、Venbergと対戦。Scryptの相手はMBT Impetus Gamingだ。

ここでのプロリーグの展開はだんだんマンネリ化している一方で、ローリー・メジャーでは予選大会に向けてお祝いの花火が用意されることとなった。トーナメントを順調に勝ち上がってきたチームがしのぎを削るUpper Bracketでは、Xavier Esportsが堂々たる本命チームだった。一方でLower Bracketの最後の試合では、Scrypt-EsportsがNEX Esportsを倒していた。海岸線をピックしたのはScryptにとって愚かな選択だったかに思われた。しかし8-7で勝利した彼らは、次にAerowolfを対面する権利を得た。試合は息もつかせぬような展開が第3マップまで続いたが、結局彼らは時間が足りず、7-8で敗れることとなった。

ローリー最終予選の出場権を巡る戦いは、XavierとAerowolfの再戦という形になった。Aerowolfは第1マップの国境で相手に対して実に巧みに打ちかかり、7-2で勝利すると、第2マップでも緊迫した戦いを8-7で制してXavier Esportsを撃破した。このタイチームがXavierに勝てたのは、実に1年と5日ぶり。史上2度目のことだった。かくしてAerowolfは、もう誰にも阻まれることなくAPAC予選のオフラインイベントに向かえることとなった。対戦相手はCyclops Athlete Gamingか、Cloud9か、 0RGL3SSか。あるいはこのうち2チームと戦うことだって有り得る。

水曜日と木曜日の日本時間夜8時から行われるすべての試合は、コミュニティによって運営されているR6_SEA Twitch channelで見ることができる。

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