Team SoloMid (TSM)は、長い年月を重ねてeスポーツ界随一となった企業だ。創設は2011年。TSMはまさにその年にリーグ・オブ・レジェンドで名を上げ、さらに「League of Legends World Championships」の最初の7回大会、「North American LCS Finals」では最初の10回大会すべてに出場した唯一のチームという記録を保持している。だからこそ、他のeスポーツに参入した際にも喝采をもって迎え入れられてきた令名高い企業なのだ。
We're excited to announce that #TSM has officially entered the Rainbow Six Pro League!#TSMR6@TSM_Achieved / @TSM_Beaulo / @TSM_Pojoman @TSM_Merc / @TSM_Krusher / @TSM_b1ologic
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— TSM (@TSM) June 16, 2019
今回TSMは、前Excelerate Gamingのロースターと契約を交わした。彼らの肩にかかる期待がどれだけ大きくなったか、考えるなという方が無理な話だ。プロリーグ経験が1シーズンしかない者たちに、今シーズンからデビューする2人の選手で彩りを添えた彼らTSMは、レインボーシックス最上級の競技シーンでは非常にフレッシュな存在だ。
とはいえシーズン9のパフォーマンスからは自信を得ていることだろう。シーズン8のチャレンジャーリーグを切り抜けられたのはプレイオフの試合が都合良く運んだおかげだったので、昨シーズンでは彼らの降格が予想されていた。しかしTeam Reciprocityに7-2、Evil Geniusesに7-5といった華々しい勝利のほか、Spacestation Gamingには引き分けるなどして最終的には合計13ポイント。彼らを疑いの目で見る者たちが間違っていたことを証明した。
シーズン中にOrgless(無所属)チームが解散するという幸運に恵まれたこともあったが、彼らはこれからシーズン9で得たものをベースに、リーグ戦でのより高い順位を目指して成長していくことだろう。プロリーグ・ファイナルズやローリーメジャーに進出する本命チームの一つになったらさらに驚きだ。
シーズン10のTSMは、Luminosity Gaming (元‘92 Dream Team) やEvil Geniusesに敗北して最高のスタートを切ったとは言えないが、Spacestation Gaming戦の引き分けが目下の明るい兆しだろう。次はRogueとの対戦になる。このチームは内々に多くの課題を抱えているところで、TSM相手にシーズン初白星を欲しがっていることだろう。
今週の試合が始まる前に、SiegeGGではTSMのコーチOwen “Pojoman” Mituraに接触し、今シーズンの現時点までのことや、この先期待できることについて話を聞かせてもらった。
あなた方は最近Team SoloMid (TSM)に拾い上げられました。eスポーツ界屈指の大企業の名をつけるのはどんな感じでしょうか。良い成績でもって応えなければというプレッシャーは増していますか?
私たち全員にとって、TSMに入るのは大きな契約でした。言うまでも無く、非常に格の高い企業の名前を借りることができるというのは多少なりプレッシャーを感じましたが、向こうは今のところ信じられないくらい私たちの支えになってくれているので、私たちも自分たちの実力を見せるのをただ楽しめています。
シーズンオフの間に、チームはShlongiiに代えてBeauloとMercを加え、あなたもコーチに下がることになりました。なぜこのような決定になったのか、そしてBeauloとMercはチームに何をもたらしてくれるでしょうか?
昨シーズンが終わった時点で、トップチームと競うには変化が必要だと分かったんです。Mercが入ったことで純粋なフラッガーの破壊力が手に入りましたし、とても臨機応変の利くプレイヤーであるBeauloは、ロースターに厚みをもたらしてくれました。
過去には、プロリーグにやってきた新人選手たちが最初の数試合でもがき苦しんでいるのを目にしてきましたが、BeauloとMercの今週のパフォーマンスは合格点でした。コーチとしてどのようにプロリーグへの準備をさせたのでしょうか。また前回のバージョンから、チームはどのように変化したのでしょうか?
最初の数試合に臨む上で特に重要だと私が強調し続けたのは、あまり複雑な試合運びをしようとせず、ただチームメイトといつも通りにプレイしろという点です。幸いにしてBeauloもMercもそれなりの対戦経験を積んでいますから、2人ともとても早く順応してくれました。
今週のプロリーグでは‘92 Dream Team (現Luminosity Gaming) がTSMとDarkZeroを、どちらも強烈なスタイルで倒していました。Luminosityが、プロリーグの最初の数週間でこのような結果を出せているのは何故だと思いますか?
私たちの場合は、練習は一日で、しかも控え要員の私が入ってLuminosityとやらなければならなかったんです。私は北米最低のKaid使いですので、ちっとも役に立っていなかったでしょう。DarkZeroの場合ですが、あの敗戦を見て、彼らはまだチーム内の役割が定まっていないんだと分かりました。DZ側の苦境とLuminosity側のプレイスタイルが重なって、Luminosityにとって完璧な追い風となったのでしょう。
各試合日にはどのように準備をしていますか。また週に2試合という新形式によって準備の仕方がどのように変化しましたか?
各試合ごとの準備の仕方は変わっていません。私は相手チームが総じてどんなプレイをしそうかを見定めて、向こうに最も刺さりそうなBANオペレーターを提案しています。週に2試合というのは、単に2試合分の準備を同時にする必要があるというだけのことです。
来週、TSMはEvil GeniusesやRogueと対戦します。どんな試合になると思いますか?
注:この質問は試合前に行われたものです。
来週に向けて気分的には上々です。今シーズンの北米には無敗のチームがないので、どんなことだって起き得るでしょう。
北米内でのローリーメジャー予選がもう間もなく始まります。プロリーグと準備の仕方に何か異なる点はありますか?また、この予選形式でもっとも難しいのはどんな部分でしょうか?
準備の仕方は大して変わりません。最も難しいのは疲労面でしょうね。予選はいつも長時間、それこそふざけた長さに渡って行われますから。
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Team SoloMidは今夜8時(EST)にRogueと対戦。シーズン初白星を求めて狩りに赴くことになる。Rainbow6のTwitchチャンネルとYouTubeチャンネルで試合を観戦しよう。今シーズンのさらなる情報については、これからもSiegeGGまでチェックしに来て欲しい。
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