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プロの意見:オペレーション ファントムサイト

ファントムサイトが実装され、プロリーグ・シーズン10が始まるまで残り数時間となった。SiegeGGはPengu、Psycho、そしてBoscoから、新シーズンについて話を聞かせてもらった。

ゲームには新オペレーターが二人加わった。プロリーグにも新たに二人、さらに武器やガジェットが調整されたオペレーターたちも再び参戦。そして発売当初から存在したマップが、リワーク・マップと入れ替わる――オペレーション・ファントムサイトから、シーズン10のプロリーグにも数点の変更が加わっていく。

14番目のシーズンにおける最大の変更点は、恐らくオレゴンの後継としてリワーク・カフェが実装されたことだろう。大きく造り替えられた現行バージョンのカフェは、ファンやプロを問わず賞賛の的になっている。次点は、実装当初はひどすぎる強さだったLionの再登場だ。評価期間を終えたMozzieとGridlockも、各チームの手数をさらに幅広くしてくれるだろう。

プロ側がファントムサイトや新要素の数々をどう思っているのか調べるために、SiegeGGはG2 EsportsのNiclas “Pengu” Mouritzen、Ninjas in PyjamasのGustavo “Psycho” RigalそしてDylan “Bosco” Boscoにそれぞれ連絡を取り、彼らの考えを聞かせてもらった。

新しく改築工事されたカフェ・ドストエフスキーについてどう思いますか? プロリーグのマップに適しているでしょうか?

Pengu:

新しいカフェは海岸線以来最高のマップだね。(まぁヴィラも。ヴィラは実装当時から防衛側が有利すぎるのが問題なんだけど、だんだんマシにはなってきてる。)

Psycho:

新しいカフェをプレイしてみたけど、このマップには大きなポテンシャルがある。このマップをどうしようもなくしていた数枚の窓が削除されたのが気に入った。おかげで防衛側にはより効果的に守れるエリアが増えたし、新しいボム位置も防衛側に新しい流行を作ってくれると思う。

Bosco:

新しいカフェはとてもすっきりしてるので、開発側はいくつもの問題点を修正するのに本当にいい仕事をしてくれたんだなって思います。それぞれのボム位置には、攻撃するにも防衛するにも複数の選択肢があるので、新しいカフェは次のプロリーグでもたくさんプレイされると思います。

オレゴンには将来的に、何らかの形でマッププールに戻ってきて欲しいですか?

Pengu:

オレゴンは構造が線形的すぎるマップだけど、このゲームに最初からあるマップだから、またリワークされて戻ってきて欲しいよ。カフェみたいにより競技性の高くなった形でね。

Psycho:

当たり前さ!オレゴンっていうのはLATAMリージョン全体と、切っても切れない間柄なんだ。ただもう少し、線形からは離れるようにして欲しいとは思う。建物間のローテーションルートを増やして、守り切れるボム位置が少なくとも3つは欲しい。

Bosco:

もしオレゴンがカフェみたいにリワークされるなら、マップローテーションに戻ってくるのを是非見てみたいです。オレゴンが悪いマップだとは思いません。作戦の多様性がすっかり無くなってしまっただけなんです。他のと同じくらい、オレゴンもとてもシンプルなマップです。

MozzieとGridlockですが、強いのはどちらでしょう。そしてプロリーグではプレイされるところが見られるでしょうか?

Pengu:

Mozzie対Gridlockだと、情報遮断や安定性の面でMozzieのほうが遥かに優れたオペレーターだね。Gridlockは状況次第であまりにも弱すぎるか、強すぎるかのどっちかになる。5ラウンド連続でまったく効果がなかったのに、1ラウンドだけは無双できたなんてこともあったんだ。彼女は使いどころが限られていて、Jackalと盾持ちとGlazとDokkaebi以外にスモークが必要になるような場面を別にすれば、競技にはフィットさせづらいね。

Psycho:

Mozzieはバランスがいいから、いちばん使われるオペレーターになると思う。銃も良いしガジェットも良い。特にセカンダリ・ウェポンはローテート・ホールが作れるし、何より重要なのはC4も持ってることだ。Gridlockは「場合に応じて」だと思う。あまりにも重すぎるし、ガジェットもそれに見合ったものじゃない。

Bosco:

個人的にはMozzieもGridlockも、チームの作戦への組み込み方次第ではどっちも強力なオペレーターだと思います。Mozzieの方が使い道が多くて、ほぼどんなラウンドでも使えるけど、Gridlockは裏通りが問題になりそうな特定のマップやボム位置でなら使えると思います。いくつかの状況では、裏取りを封じるのはNomadよりGridlockの方が優れてると思います。

Lionがついに隔離状態から解放されます。開発側による変更は十分なものだったでしょうか。彼は多くプレイされたり、BANされたりすると思いますか?

Pengu:

Lionはどう変わろうと根本的に「ぶっ壊れ」オペレーターだ。動くのを咎めらるという点で、プレイの仕方が制限されるからね。でも今のバージョンは前より遥かに良くなったよ。それにBANもできるし、他の重要なオペレーターたちの中にこいつを放り込むのも難しいから、評価としては半々ってところかな。

Psycho:

LionはこれからもBANされまくると思う。俺に言わせれば、そもそもあのガジェットのアイデア自体ひどいものだし、メタをさんざん変えまくったし、試合をあまりにつまらなくするやつだから。

Bosco:

Lionは何があろうとLionです。前よりは弱くなったし、使われる回数も減るのは間違いないけど、それでも多くのチームからBANされると思います。上手く使われると、あの能力は便利すぎるんです。

新しい二人のオペレーター、NøkkとWardenについて意見を聞かせてください。現時点ではどう見ていますか?

Pengu:

ランクマッチを35時間まわして、NøkkとWardenを見たのはそれぞれ一回だったし、僕的にもあいつらは死ぬほどつまらないって分かった。しかも武器が使い回しだから誰も興味を持たない。中身の半分がリサイクルでできてるんだから、新しさを感じないんだよ。

だけど言い方を変えれば、MozzieにGridlock、NøkkにWarden。強すぎないうえに、新メタの形成にも関わらないオペレーターっていうのは、ゲームにとっては健全なんだと思う。

Psycho:

二人とも今のメタにぶっ刺さるし、作戦の流行を少し変えると思う。壊れた性能じゃないのも良い。

Bosco:

新オペレーターは二人とも好きですね。Wardenは正しく使えば対戦環境ではとても強くなるでしょうし、プロリーグでも多く見られると思います。Nøkkはむしろ万能型のオペレーターで、怪しまれずに動くプレイができます。でも装備はそんなにすごくないですね。使えるようになったとしても、Wardenより見る機会は少ないと思います。

では最後に。次のシックス・メジャーの予選を行う時間を作るために、プロリーグの日程が変わって試合が週2回になりました。 これを歓迎しますか?それとも不満ですか?

Pengu:

こっちは(Ubi側が延期したせいで)週2回やるのが毎シーズンのことになってたから別に新しいことはないけど、今回は延期が原因じゃなくて、前から予定されてたことだから、どのチームにも準備ができる。前より早く開始して試合頻度を上げるのは、だらだらやられるよりは気分的にはずっといい。こっちには新選手も加わったし、週に2試合っていうのは嬉しいよ。多くの試合をこなせば、それだけ早く環境にも順応できるからね。

Psycho:

俺たちの方には大した影響はないと思う。試合は多ければ多いほど良い。チームにとって唯一喜ばしくないのは、リーグの前半と後半の間に入る中断期間がいつも長すぎて、トーナメントに出られないチームが不利になるってことだな。

Bosco:

今のBo1フォーマットでなら、一週間に2試合というのは全然問題じゃないですよ。

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シーズン10の最初の試合はEUリージョンのPENTA対Natus Vincereだ。日本時間の6月18日火曜日、深夜1時からスタートする。

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